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不眠と夜勤の関係

眠れないのは意志の弱さではなく「体内時計のズレ」が大きい

夜勤や交代勤務が続くと、寝つけない、眠りが浅い、夜中に何度も目が覚めるなどの不眠が起こりやすくなります。これは性格や根性の問題ではなく、体の仕組みとして自然な反応です。

体内時計が「昼に起きて夜に眠る」前提で動いている

私たちの体には、睡眠と覚醒のリズムを作る体内時計があります。体内時計を毎日リセットする最大の手がかりは「光」です。特に朝の光は強力で、眠気や覚醒のタイミングを整える役割があります。

ところが夜勤では、体内時計が「眠るべき時間」に働くモードになりにくく、逆に「起きて働くべき時間」に眠ろうとするため、リズムのミスマッチが起きます。

メラトニンとコルチゾールのリズムが崩れる

夜勤では、睡眠と体内時計に関わるホルモンのリズムが乱れやすくなります。代表がメラトニンとコルチゾールです。夜勤はメラトニンやコルチゾールなどの概日リズムを歪めたり振幅を下げたりしやすいことが指摘されています。
コルチゾールは本来、朝に高く夜に低くなる傾向がありますが、夜勤が続くとこの日内変動が平坦化するなどの変化が起きやすいとされています。
その結果、夜に緊張が抜けにくい、日中に眠ろうとしても深く眠れない、といった状態が起こりやすくなります。

「睡眠の努力」が逆効果になることもある

夜勤明けは「短時間で寝なきゃ」と焦りやすく、布団で頑張るほど脳が覚醒してしまうことがあります。眠れない不安そのものがストレスになり、さらに眠りを遠ざける悪循環に入りやすいのが特徴です。

夜勤による不眠が続くときの目安

夜勤に関連して 不眠勤務中の強い眠気 が続き、3か月以上改善しない場合、「交代勤務睡眠障害」と呼ばれる状態が疑われます。
この状態は、仕事のパフォーマンス低下や事故リスクにもつながるため、早めの対策が重要です。

夜勤の不眠を軽くする現実的なコツ

「夜勤をやめる」以外にも、体内時計のズレを小さくする工夫はできます。

1 光を味方につける

  • 勤務中は「起きていたい時間」に明るさを確保
  • 退勤後は日光を強く浴びすぎない工夫
  • 寝室は暗く静かにする
    光が体内時計を最も動かす要因なので、ここが最優先です。

2 睡眠を「まとめる」より「確保する」

夜勤明けに一気に長時間眠れない人は多いです。
まずは合計睡眠時間を確保する発想で、短い睡眠や仮眠を組み合わせるほうが現実的です。

3 カフェインは“効かせる時間”を選ぶ

勤務序盤〜中盤に寄せ、終盤は控える。寝る直前まで残すと入眠が崩れやすくなります。

4 眠れない夜は「頑張らない」

布団で長時間粘るほど、脳が「布団=覚醒の場所」と学習しやすくなります。眠気が出てから戻るほうが結果的に整いやすいです。

5 サプリのメラトニンは慎重に

メラトニンは時差ぼけなどで役立つことがありますが、交代勤務への有効性ははっきりしない面もあるため、使うなら医療者に相談しながらが安全です。

【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)

【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師

【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)

【認定資格・終了】
介護予防指導士
医療リンパドレナージセラピスト
感覚統合入門講習会応用コース修了

【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会 

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