【よくみられるケース】
◆自社と取引先が対等の関係にあると考え、失礼な態度をとってしまう
◆取引先との約束より自分の都合を優先してしまう
◆取引先との交渉でカッとなり、乱暴な言動をとってしまう
【解説】自社と他社との関係性が理解できていない
自閉スペクトラム症の特性がある人の場合、社会での暗黙のルールがわからないため、取引先の会社が自社の「お得意様」であり、大切な顧客であるという関係性が理解できていないケースが少なくありません。
そうした複雑な力関係が理解できていないために、取引先で失礼な態度をとってしまう可能性があります。
また、ADHDの特性がある人は、衝動性のコントロールの難しさから、取引先に厳しいことを言われてカッとなり、乱暴な言動をとってしまう場合があります。
【周囲のサポート①】
◆失言、失態に気づいたらすぐに謝罪をさせる
取引先に対して失言や失態をしたことがわかったら、すぐに先方に謝罪させます。
本人は、なぜ謝らなければならないのか理解できないかもしれませんが、顧客に不快な思いをさせたことに対し、謝罪することが最優先であることを強調します。
例
◆本人に対して
顧客を大切にすることが、自社の利益につながることを理解させる
◆取引先に対して
本人に謝罪させるだけでなく、上司が付き添い、指導が足りなかったことを詫びる
【周囲のサポート②】
◆会社を代表しているという自覚と責任を持たせる
取引先はあくまで会社どうしで行うものであることを理解させ、他社と交渉したり、契約を結んだりする社員は「自社を代表してその場に赴いている」という自覚と責任を持たなければならないことを伝えます。
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