新型コロナウィルス感染症の後遺症(嗅覚障害・倦怠感)の鍼灸治療例

新型コロナウィルス感染症の後遺症(嗅覚障害・倦怠感)の鍼灸治療例

40代 男性 宗像市


来院までの経緯
 

新型コロナウィルスに感染後、嗅覚障害と倦怠感、頭痛が現れました。

療養期間が過ぎても症状が残り、耳鼻科では「新型コロナウィルス感染症による嗅覚障害」と診断されました。

漢方を服用していましたが改善がみられないので来院されました。

 


初回来院時のお悩み
 

・卵の腐った「ツーン」とした臭いが鼻の内部から常にする

・外部の物はほとんど匂いがしない(物を鼻に近づけると若干匂いがする

・「卵の腐った臭い」とともに頭痛が現れ、鎮痛剤も効かない

・倦怠感が強くて、家の階段を上ることさえ困難

・倦怠感により仕事に復帰できるか不安

・不眠


初回来院時のお身体の状態
 

・東洋医学の体質は「気虚タイプ」で、全身のエネルギー(気)が不足している体質です

・不安感から、落ち着かないご様子

・「思い悩み」の感情が強く表れていました


鍼灸治療の経過
 

初回 

①東洋医学では、気の流れが滞ったところに症状が現れると考えています。

「鼻周辺の気の流れを良くする」鍼灸治療をしました。

②強い倦怠感がみられたので、「全身の気の流れを良くする」鍼灸治療をしました。

③仕事への不安感を強く訴えられていたので、「精神安定」の鍼灸治療をしました。

※頭痛は鼻の内部の臭いが原因と考えたので、特に対処をしませんでした。

 

2回~5回 

週2回のペースで来院。

初回と同様の鍼灸治療をしました。

鼻内部からの「卵が腐った臭い」が少しだけ弱くなった気がするとの事。

外部の匂いは、相変わらずほとんどしないとの事。

 

6回~12回 

週2回のペースで来院。

鼻内部からの「卵が腐った臭い」がなくなり、同時に頭痛もなくなりました。

外部の匂いも十分に感じるようになりました。

朝の倦怠感は少し残っていますが、無事仕事に復帰されました。

 

現在 

体質改善のため、週2回のペースで来院。

 

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