季節の変わり目や、空調がしっかり効いた部屋にいるとき、「顔の引きつれや強ばりがいつもより気になる」と感じたことはありませんか?
顔面神経麻痺の回復を目指すプロセスにおいて、「冷え」は非常に気をつけたいポイントの一つです。今回は、なぜ冷えが回復の妨げになりやすいのか、そして日常生活で意識したい季節の過ごし方についてお話しします。
なぜ「冷え」が回復の天敵なのか?
ダメージを受けた顔面神経が修復していくためには、血液が運んでくれる「十分な栄養と酸素」が不可欠です。
しかし、体が冷えると、体温を逃がさないように全身の血管がキュッと収縮します。すると、顔まわりへの血流も滞ってしまい、神経の修復に必要なエネルギーが届きにくくなってしまうのです。 また、東洋医学においても「冷え」は気や血の巡りを悪くし、体の回復力を低下させる大きな原因と考えられています。
冷えは自律神経のバランスも崩してしまう
「冷え」は、体にとって一種のストレスです。 寒さや冷えを感じると、体は自分を守ろうとして「交感神経(緊張の神経)」を優位に働かせます。この状態が続くと、全身の筋肉が強ばり、さらに血流が悪くなるという悪循環に陥ってしまいます。
顔面神経麻痺にお悩みの方は、ただでさえ「いつ良くなるのだろう」「人目が気になる」といった不安や心理的ストレスを抱えやすく、自律神経が緊張しやすい状態にあります。そこに物理的な「冷え」が加わると、体はますます休まらなくなってしまいます。
日常生活で取り入れたい「温めケア」
回復をスムーズにするためには、季節を問わず、体を冷やさない工夫が大切です。
- 顔や首周りを冷たい風から守る 冬の冷たい風はもちろん、夏場のエアコンの風が直接顔や首に当たらないように注意しましょう。外出時や空調の効いた室内では、スカーフやストールなどで首元を覆うだけでも、顔への血流が守られます。
- 「首」のつく場所を温める 首、手首、足首には太い血管が通っています。ここを温めることで、効率よく全身の血液を温め、巡りを良くすることができます。
- 湯船にゆっくり浸かる シャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることで、全身の血流が促されるとともに、過ぶった自律神経をリラックスさせる効果があります。
心と体の「緊張」をほどく鍼灸のアプローチ
当院の鍼灸では、お顔への施術で直接的に血流を促すとともに、手足のツボを使って全身の冷えを取り除き、自律神経のバランスを整えていきます。
また、神戸大学大学院で心理学を修めた院長が、お一人おひとりの心の緊張にも丁寧に寄り添います。 「早く良くならなきゃ」という焦りも、実は体をこわばらせ、血流を悪くする見えない「冷え」のようなものです。
当院では、「今の自分、そのままでいい」と心から安心できる時間を提供することで、心身のゆとりを取り戻し、体が本来持っている回復力を引き出すお手伝いをさせていただきます。
季節ごとの冷え対策や、長引く顔の違和感でお悩みでしたら、ぜひ一度当院にご相談ください。
▼当院の顔面神経麻痺へのアプローチ・詳しい施術方針はこちらをご覧ください
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
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