神経と筋肉を丁寧にみる鍼灸×顔面神経
目・口元・表情筋の動きを確認し、
回復に向けた施術方針を初回でお伝えします

こんなお悩みはありませんか?
- まぶたが閉じず、洗顔やシャンプーで目にしみる
- うがいや歯みがきで水がこぼれる
- 食事のとき、頬に食べ物がたまる
- 病院の治療後も、顔がつっぱる
- 口を動かすと、目が勝手に閉じる
- 「ずっとこの顔のままでは・・」と不安になる
- 鏡を見るのもつらく、人に会いたくない
顔の動きと、見た目への不安
その両方を一緒にみていきます
神戸大学大学院で心理学を修めた院長が、「顔・脳・心」の視点で顔の機能回復を支えます


全国でも数少ない鍼灸師です
お喜びの声
福津市周辺をはじめ、福岡県内各地や県外からお越しの方の声もご紹介します
3回目の顔面神経麻痺でも、意識しないくらいまで良くなりました
60代 女性 福津市

半年前、左の顔半分が麻痺になり10日間入院しました。原因はストレスによって免疫が落ちたからと医師から言われました。その後、1か月以上経っても変化がないし、3回目の顔面神経麻痺なので元に戻るのか不安でした。
病院はやることが決まっていて点滴か飲み薬、最終的には手術。それでいいんだろうかと悩みました。「これじゃいけない」ということで、友達に相談したりインターネットで調べて針灸は効果があるということを聞いて来ました。
毎回ちゃんと検査をしてちょっとした変化も見つけてくれるのでお任せしていました。自分の顔なんですけどね。
しかし、先生は細かいこと、ちょっとしたことでも聞ける雰囲気があって、自分の体の状態や施術内容をていねいに説明してくれるので、とても安心できました。
最近はもう、お友達や隣人にも分からないと言われるくらい良くなりました。以前はよく鏡を見ていましたが、今は忘れてしまうぐらい意識しなくなりました。あのままほっといたらどうなっていたのか・・。悩みがひとつ消えたという気持ちです。
私みたいに針灸を受けようか迷っている人がいたら、ぜひ先生の針灸治療をおすすめしたいです。
※個人の感想で、効果には個人差があります。
Googleでのお喜びの声

※顔面神経麻痺のように見えても、脳の病気など別の原因が隠れていることがあります。まずは病院で診断を受けることが大切です。
当院の施術例
施術例
過労とストレスが重なった時期に顔面神経麻痺が発症。
過労と強い緊張が重なっていた時期に発症し、耳鼻科での急性期治療を経てご来院。目と口に強い麻痺(柳原法11点)が残り、心身ともに疲労困憊の状態で当院へご相談に来られました。その後、柳原法11点から38点まで回復されました。
来院の経緯
耳鼻科での急性期治療が一段落したタイミングで、当院に来られました。顔面神経麻痺の評価法である柳原法(満点40点)は11点で、目と口にかなり麻痺が残っている状態でした。
口を動かすことが難しかったので、飲食ではかなり苦労されていました。少量を口に含んで麻痺と反対側で噛んだり、ペットボトルで飲むこともできませんでした。
うがいもできずハミガキも困難でした。特に、麻痺側は頬に食べ物が溜まりやすいため、「水圧で洗う口腔洗浄器」を用いていました。
また、右目を閉じることができなかったので、洗顔やシャンプー時の目の痛み、ドライアイにお悩みでした。
発症直前には、子供の病気や親族の介護、新しい仕事で毎日忙しい日々を送り、睡眠不足になっていました。以前から心の不調を抱えて心療内科にも通院されており、日常的に強いストレスと過緊張がありました。
初回来院時のお悩み
- 目と口の動きを早く回復したい
初回来院時の心身の評価
- 心身とも疲労困憊のご様子でした。
- 右閉眼、頬をふくらます、口笛、口をへの字に曲げることができないなど、目と口の動きがほとんどありませんでした。
- 顔面神経麻痺の評価法である柳原法(満点40点)は、11点でした。
- 顔面神経麻痺に関連する生活の質(QOL)を測る「FaCE Scale(フェイス・スケール、満点100点)」は18点でした。
鍼灸施術の経過
施術目的
① 顔面神経と表情筋へのアプローチ
解剖学に基づいて、顔面神経の働きをサポートし表情筋の動きを整えることを目的に、鍼灸施術を行いました。
② 脳の可塑性を活かした機能回復
神経心理学に基づいて、脳が自ら神経回路を作り変える力(脳の可塑性)を引き出し、感覚刺激を通じて顔面の機能回復を促しました。
③ ストレスと自律神経へのアプローチ
顔面神経麻痺は、過労や強い緊張といった長年のストレスによって免疫力が低下し、ウイルスが活性化することが大きな引き金となります1)。
医師からは「ストレスによる免疫力の低下が原因の可能性がある」と言われたそうです。
そのため当院では、ストレスに対する考え方を見直し、自律神経を整えて、睡眠の質を高めることを目的としました。
④ 顔の機能改善と心の回復
また、顔面神経麻痺は、単なる顔の運動障害にとどまらず、強いストレスから「うつ症状」を引き起こしやすいことが報告されています2)。そこで、顔の機能改善だけでなく、「心の回復」までをサポートしました。
1.日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会「顔面神経麻痺ってどんな病気?」
2. 藤原 圭志:リハビリテーションと後遺症に対する治療.Otol Jpn 33 (1): 21-25, 2023 年
施術内容
① 解剖学
顔面神経の走行に沿って鍼を行いました。また、口輪筋や眼輪筋など表情筋の動きを細かく確認しながら鍼を行いました。
② 神経心理学
顔面の感覚入力を行いました。
③ 東洋医学
自律神経を整えるため全身に鍼を行いました。
④ カウンセリング
カウンセリングを重視しました。そして、顔面神経麻痺に関連する生活の質(QOL)を測るために、「FaCE Scale(フェイス・スケール)」を用いました。
当院では、顔の動きという「形」の評価だけでなく、患者様が日常生活で感じている「不便さ」や「不安」を客観的に把握するためにFaCE Scaleを活用しています。
1〜8回目(週2回の来院)
口:空気の漏れが少なくなったとのことでした。
「以前より眠れるようになってきました」とのことでした。
9〜16回目(週2回の来院)
目:洗顔の際、目を押さえなくても水が入りにくくなったとのことでした。
口:ハミガキの際、うがいが少しできるようになったとのことでした。
口:食事の際、口の中の食べかすは気にならなくなったとのことでした。
鼻:力が入るようになったとのことでした。
17〜33回目(週2回の来院)
顔面神経麻痺の評価法である柳原法(満点40点):11点から38点まで回復しました。
顔面神経麻痺に関連する生活の質(QOL)を測るFaCE Scale:18点から83点まで回復しました。
目:目を閉じることができるようになったので、シャンプーや洗顔の際、目に水が全く入らなくなったとのことでした。
口:うがいをしても水が漏れなくなったとのことでした。
口:ストローでもペットボトルでも飲めるようになったとのことでした。
顔:発症してから右頬が冷たかったが、左右とも同じくらいの温度になったとのことでした。
「見た目がほとんど気にならなくなって嬉しい」とのことでした。
「大変なことはたくさんあるけど、気づいたら「まあ、いっか」と言っていて、深く考えて落ち込まないようになりました」とのことでした。
※施術の効果や回復には個人差があります。
施術例
3度目の顔面神経麻痺。
柳原法8点からの鍼灸施術例
帯状疱疹後に3度目の顔面神経麻痺を発症。医師から「どこまで回復するか分からない」と言われ、退院後も後遺症に変化が見られない状態でご来院されました。その後、柳原法8点から36点まで回復されました。
来院までの経緯
帯状疱疹後に左顔面神経麻痺が発症し、10日間入院。
過去2回は右側の顔面神経麻痺で、ともに帯状疱疹後に発症していました。
医師からは、「ストレスによる免疫力の低下が原因」「3回目なのでどこまで回復するか分からない」と言われたそうです。
退院後1か月以上経っても変化がみられず、「治らないかも」と不安を抱えて来院されました。
初回来院時のお悩み
- 食べ物がこぼれてくる
- ストローで飲めない
- 左の頬が垂れているので、食事の時に歯で頬肉をかんでしまう
- 手で頬肉を持ち上げないと話ができない
- 眼が閉じれないのでシャンプーを流す時、目に水が入る
- 涙がでる
- 左の鼻で息ができない
初回来院時の心身の評価
左の表情筋の筋力がかなり低下しており、額、まぶた、頬の筋肉が垂れ下がり、口は右に引っ張られていました。
強弱の閉眼、片目つぶり、鼻翼をうごかす、口笛、頬をふくらます、イーと歯をみせる、口のへの字にまげる、額のしわ寄せがほぼできませんでした。
顔面神経麻痺の程度を評価する柳原法(満点40)は8点で、重症にちかい状態でした。
めまい、耳鳴りはありませんでした。
東洋医学の体質は「痰湿タイプ」で、水分代謝が悪く、水分が身体に溜まりやすい体質です。
鍼灸施術の経過
初回
「麻痺した顔面神経と萎縮した表情筋の働きをサポートすること」、「自然治癒力を高めて免疫を上げる」ことを目的とした鍼灸施術を行いました。
顔面神経の走行に沿って鍼をしました。
また、顔面部だけでなく腹部のお灸と全身の鍼を行いました。
この時期は真冬で、冷たい風は麻痺を悪化させる要因になり得るので、お顔に風を受けないようにお伝えしました。
3回目の顔面神経麻痺なので、「回復が遅くて、通院回数が増える可能性がある」ということもお伝えしました。
1~15回目(週3回の来院)
※顔面神経麻痺では、一般的に週2回の来院をおすすめしています。今回は重度であったこともあり、ご本人のご希望により、週3回の来院からスタートしました。
神経が少しずつ整ってきたので、筋肉への刺激を意識した鍼を増やしました。
額:眉の上の筋肉が少し動くようになり、シワがうっすらできました。
眼:まぶたの筋肉が少しピクピク動きだしました。
口:頬を挙げる筋肉が動き始めたので、頬の内側の肉が歯に当たらない時がでてきました。
「涙をぬぐう回数が少し減った」とのことです。
不安が強いご様子なので、毎回施術の前後に筋肉の確認を行い少しでも変化がみられたらご報告しました。
16~26回目(週2回の来院)
他の表情筋とくらべて、筋肉の動きが弱い口周囲の鍼を多くしました。
額:眉を上げることができ、左右差がなくなりました。シワもくっきり作れています。
眼:眼を閉じることができるようになり、シャンプーを流す水が目に入らなくなってきたとのことでした。
口:頬周囲がリフトアップされ、手で頬を持ち上げなくても会話ができるようになったとのことでした。
口:口を閉めることができるようになってきたので、飲み物をストローで飲めるようになったとのことでした(ペットボトルはまだできません)。
口:右に寄っていた唇が中心に位置しました。
「だんだん良くなっているのがすごく分かる」とおっしゃられました。
27~37回目(週2回の来院)
頬:頬の筋肉の落ち込みでなくなっていたほうれい線が見えるようになってきました。
鼻:左鼻で息ができるようになりました。
眼:落ち込んでいたまぶたがリフトアップされ、二重が戻ってきました。
眼:涙が少なくなってきたので、車の運転ができるようになったとのことでした。
口:飲み物をペットボトルで飲めるようになったとのことでした。
口:食べ物をこぼさないようになったとのことでした。
柳原法36点まで回復しました。
ご近所の方に、「麻痺が全く分からないね、元に戻ったね」と言われたそうです。
現在
趣味のダンスを再開されました。
ストレスが溜まると再発の可能性があるので、心身のメンテナンスのため月2回のペースで来院されています。
※施術の効果や回復には個人差があります。
施術例
「顔を見られたくない」
1年以上残る顔面神経麻痺の後遺症
「顔を見られたくない」と眼鏡やアイプチで必死に隠す日々に。病院の治療後も長引く顔面神経麻痺の後遺症でご相談に来られました。その後、柳原法16点から37点まで回復されました。
来院までの経緯
1年前に右側の顔面神経麻痺を発症し、病院の治療を半年間受けられました。
病院での治療終了後も、お顔の動かしにくさなどの不調が長引いており、当院にご相談にいらっしゃいました。そのため、その後半年間、福岡市の別の施設に通われましたが、症状の変化を感じにくく、当院に来院されました。
右側の口が閉じにくく、滑舌が悪く話しにくさがありました。また、食事の際には、食べ物や飲み物がこぼれやすい状態でした。
また、「口を横に開けると目が勝手に閉じてしまう」といった、意図しない動き(共同運動)も出ていました。
右目をしっかり閉じることが難しく、まばたきがうまくできませんでした。そのため、涙が出やすい状態でした。洗髪の際には、シャンプーが目に入ると痛みがあるため、目元を押さえながら髪を洗っておられました。
特に鏡を見るたびに左右の眉の高さの違いが気になり、外出時は眼鏡とメイクで必死に隠していました。また、元々二重でしたが、一重になって目が小さく見えることも気になり、アイプチも使用されていました。
初回来院時のお悩み
- 眼鏡とマスクをしなければ外出できない
- 案内業務なので、滑舌を良くしたい
- 涙がでるので、車の運転がしにくい
- 食べ物がこぼれるので恥ずかしくて外食できない
- 右側の顔がつっぱる感じがする
初回来院時の心身の評価
「人からどう見られるか」が気になり、顔を見られるのが怖くてたまらないご様子でした。
口と目の共同運動もみられました。
強い閉眼、片目つぶり、口笛、頬をふくらます、口のへの字に曲げるができませんでした。
顔面神経麻痺の評価に用いられる柳原法(満点40)は16点でした。
顔面神経麻痺になってから、肩こりが酷くなりました。
鍼灸施術の経過
施術目的
解剖学に基づいて、顔面神経の働きをサポートし表情筋の動きを整えること。さらに東洋医学的視点から全身を調整して、回復しやすい状態を作ることを目的に、鍼灸施術を行いました。
施術内容
① 顔面神経の走行を意識した鍼灸施術
顔面神経の走行を意識しながら、鍼を行いました。
② 表情筋への鍼灸施術
眼輪筋、口輪筋、頬筋、頬骨筋に萎縮がみられたため、これらの部位に重点的に鍼を行いました。
③ 自律神経を整える全身への鍼灸施術
また、顔面部だけでなく、自律神経を整えるための全身への鍼も行いました。
1〜8回目(週2回の来院)
眼:黒目の見える範囲が少し広がり、「まぶたが上がった感じがする」とのことでした。
口:「口が少し動き出した感じがする」とのことでした。
肩:「肩こりが軽くなりました」。
「施術を重ねる中で変化が実感できた」と話されました。
9〜20回目(週2回の来院)
眼:二重が戻り、黒目の見える範囲も以前と同じくらいになり、「久しぶりにアイプチをしないで外出しました」と笑顔が見られました。
眼:しっかりと目を閉じることができるようになり、涙が出なくなりました。また、シャンプーを流す際も、水が目に入りにくくなりました。
口:食べ物をこぼすことがなくなりました。
口:口をふくらませても、息が漏れなくなりました。
額:額のしわも、くっきり作れるようになりました。
顔:顔のつっぱり感が気にならなくなりました。
21〜25回目(週2回の来院)
眉:左右の眉の位置がそろい、「1年ぶりに眼鏡をかけずに過ごせるようになりました」とのことでした。
眼:口を動かした際にみられていた、目の共同運動が軽くなりました。
口:話しやすさが戻り、「以前と同じくらい話せる」とのことでした。
柳原法は37点まで回復しました。
現在
これまで離れていたアナウンスの業務に復帰することができました。
ストレスの影響で体調を崩さないように、現在も月1回のペースで来院されています。
※施術の効果や回復には個人差があります。
顔まわりの神経症状に対する施術例
施術例
顎変形症手術後に残った
口周りから顎先までのしびれ・感覚麻痺
顎変形症の手術後、鼻の下・唇・顎先にしびれと感覚麻痺が残り、少しでも感覚を取り戻し、口元の動かしにくさを改善したいと鍼灸施術を希望されました。
来院の経緯
30代 女性 福岡県
来院の1か月前、大学病院で顎変形症のため、上顎と下顎の骨を切り、かみ合わせや顔のバランスを整える手術を受けました。
手術直後は口を閉じることができず、よだれが流れ続ける状態でした。手術から1か月後の来院時も、左側の鼻の下から上唇にかけては、まだ思うように動かせない状態でした。
さらに、左側の鼻の下から上唇にかけてと、右側の下唇からオトガイ部(顎先)にかけて、しびれや感覚の麻痺(知覚麻痺)が残りました。これらの部分は、手で触れても分からないほど感覚が低下していました。
鼻水が出たり、鼻の下に食べ物のかすが付いていたりしても、気づかない状態でした。また、唇にはピリピリとした強いしびれがありました。
手術前に医師から、しびれや感覚の麻痺が残る可能性について説明を受けており、そのことを覚悟したうえで手術を受けられました。手術後は大学病院でレーザー治療を受けていましたが、「少しでも回復できれば」と鍼灸施術も希望され、当院に来られました。
※上顎には「Le Fort I型骨切り術」、下顎には「SSRO(下顎枝矢状分割術)」という手術が行われました。どちらも顎の骨を適切な位置へ動かし、固定する手術です。これらの手術では、手術部位周辺の感覚を伝える神経が影響を受け、手術後にしびれや感覚の鈍さが残ることがあります。
初回来院時のお悩み
- 麻痺やしびれが残ることは覚悟しているが、少しでも口周辺の感覚を取り戻したい
- 左側の口元の動かしにくさを改善したい
初回来院時の感覚の状態
- 左側の鼻の下にある溝(人中)から、上唇の左端(口角付近)まで感覚がありませんでした。柔らかいメイク用のブラシや手で皮膚をなぞっても、触れられていることをまったく感じない状態でした。
- 右側の下唇から顎先にかけても同様に、ブラシや手で触れても、触れられていることをまったく感じない状態でした。
- 上唇と下唇の両方にピリピリとした強いしびれがあり、場所によっては、触れてもまったく感じない部分もありました。
※感覚の確認は、柔らかいメイク用ブラシと手で軽く触れ、触れられたことが分かるかを確認する方法で行いました。
鍼灸施術の経過
施術目的
鼻の下や上下の唇、右側の顎先に残るしびれの軽減と感覚の回復、左側の口元の動かしにくさの改善を目指しました。
施術内容
症状が出ている顔の部分だけでなく、東洋医学の考えに基づき、顔まわりの気の流れを整えるために手足にも鍼を行いました。
1〜8回目(2週に1回来院)
大学病院でのレーザー治療と当院での鍼灸施術を、1週間ごとに交互に受ける形で進めました。
これまでまったく感覚がなかった左の口角の少し上に、変化が現れました。軽く触れると、まだはっきりとは分からないものの、「何かが触れている」とぼんやり感じられるようになったとのことでした。
一方、鼻の下の中央にある溝から鼻の穴のすぐ下にかけてと、右側の下唇から顎先にかけては、まだ触れても感覚がない状態でした。
9〜13回目(2週に1回来院)
この頃には、大学病院でのレーザー治療は終了していました。
口元の動きについては、「周囲の人から見ても気づかれない程度まで改善した」と話されていました。ただ、まだ少し違和感が残っていました。
感覚を確認したところ、以前はまったく感じなかった部分でも、軽く触れると「何かが触れている」とぼんやり分かる範囲が広がっていました。特に、右側の下唇から顎先にかけては、全体的に触れられたことが分かるようになっていました。
また、唇のピリピリとしたしびれについても、「以前ほど気にならなくなった」と話されていました。
一方、鼻の穴のすぐ下から、鼻と上唇の間の中央付近までは、軽く触れても、まだ分からない状態でした。
14〜21回目(2週に1回来院)
右側の下唇から顎先にかけてのしびれはなくなり、手やブラシで触れた感覚も分かる状態になりました。ご本人も「感覚が戻った」と話されていました。
医師からは「特に下唇から顎先にかけては、しびれや感覚の麻痺が残りやすい」と説明を受けていたそうです。
上唇と下唇のピリピリとしたしびれもなくなり、感覚が戻りました。鼻の下には、触れられた感覚が少しぼんやりする部分が残っていましたが、「全体的には、もうほとんど気にならない」と話されていました。
手術前から、SNSで同じ手術を受けた方々自身の体験談を数多く読んでおり、しびれや感覚の麻痺が残ったという声も多く目にしていました。
さらに、医師からも、しびれや感覚の麻痺が残る可能性について説明を受けていたため、ご本人も後遺症が残ることを覚悟していたそうです。
それだけに、「後遺症がほとんど残らず、本当にうれしいです」と喜ばれていました。
※本症例では、手術後の自然経過、大学病院でのレーザー治療、当院での鍼灸施術の時期が重なっています。そのため、感覚の変化を鍼灸施術のみの結果と判断することはできません。また、回復の経過には個人差があります。
発症時期に合わせて、鍼施術の目的を変えています
| 発症からの時期 | 鍼施術の主な目的 |
|---|---|
| 発症から2週間以内 | 病院での治療と並行し、麻痺の状態に配慮しながら、置鍼を中心とした穏やかな施術を行います。 |
| 発症2週間後~3か月 | 顔面神経や表情筋の反応に合わせて施術内容を調整し、顔の動きの回復を支えながら、後遺症の予防にも取り組みます。 |
| 発症3か月以降 | 残っている麻痺の回復を支えながら、病的共同運動、顔のこわばり、つっぱり、左右差などの軽減に取り組み、より自然な表情を目指します。 |
顔面神経麻痺に、当院ができる6つのこと
理由1鍼灸と心理学に精通した院長が、最後まで責任をもって施術します
毎回担当が変わらないので、あなたの状況を把握した上で施術できます。
当院の院長は東洋医学に加え、解剖学や生理学などの西洋医学の基礎も学んできました。
さらに大学院では心理学を専門に研究し、「心の繊細さや複雑さ」を深く理解してきました。
その理解をもとに、心身両面からあなたの状態を丁寧に把握して施術します。

理由2【顔】解剖学に基づいて、神経や筋肉にアプローチします
顔面神経麻痺は、目が閉じにくい、口元がゆがむなど、あらわれる症状に個人差があります。
当院では、顔面神経の走行に沿って鍼を行い、眼輪筋・口輪筋・頬筋・頬骨筋など一つひとつの動きを確認しながら、一人ひとりに合わせて施術します。

理由3【脳】神経心理学に基づき、「脳」から麻痺の回復を促します
神経心理学とは、脳の働きと身体のつながりを扱う学問です。
脳卒中後の麻痺や脳性麻痺のリハビリテーションにも広く活用されている、科学的根拠に基づいたアプローチです。
麻痺が長引くと、脳が顔の動かし方を忘れてしまいます。当院では脳が自ら神経回路を作り変える力(脳の可塑性:かそせい)を活用し、自然な表情を取り戻すお手伝いをします。

理由4回復の変化を見える形で確認します
お顔の麻痺は、少しずつ良くなっていても、自分では分かりにくいことがあります。
顔の写真で比較し、顔面神経麻痺の評価法(柳原法)も用いて、表情や動きの変化を客観的に確認していきます。

理由5【心】顔の回復だけでなく、「心の回復」も支えます
顔面神経麻痺なってから、「鏡を見るのが辛い」「人に会いたくない」と悩んでいる方が多くいらっしゃいます。
実は、この病気は単なる顔の運動障害にとどまらず、「抑うつ状態」を引き起こしやすいことが報告されています⁶⁾。
当院が考える本当の回復とは、単に顔の動きが戻ることだけではありません。
顔は、社会とつながるための大切な「自己表現の場」と捉え、心の回復までサポートします。
を評価する「FaCE-Scale」.png)
理由6完全個室・1日5名限定の「静かな空間」
当院はベッド1台の完全個室制です。
ご来院からお帰りまで、ほかの方と顔を合わせることなく、落ち着いた時間を過ごしていただけます

顔面神経麻痺でお悩みの方へ

院長 豊田英一
鍼灸師/心理学修士
はじめまして。豊田治療院の豊田英一です。
顔面神経麻痺を発症すると、顔が動かしにくいという身体的な問題だけでなく、「このまま戻らなかったらどうしよう」「人に顔を見られたくない」といった不安を抱える方も少なくありません。
食事や会話のしづらさ、仕事や外出への不安など、周囲には伝わりにくいつらさもあります。
私は鍼灸師として顔や身体の状態を確認するとともに、心理学修士として、外見の変化によって生じる不安や自己否定にも配慮することを大切にしています。
私自身も原因の分からない筋肉の病気を抱えており、思うように身体が動かない不安を経験してきました。症状や立場は同じではありませんが、「以前の自分と違う」というつらさを、簡単な励ましだけで済ませたくないと思っています。
顔面神経麻痺では、まず耳鼻咽喉科などの医療機関で適切な診断と治療を受けることが重要です。そのうえで、回復の段階や後遺症の状態に合わせて、当院でできることを一緒に考えていきます。
顔の動きだけでなく、生活のしづらさや気持ちの変化についても、遠慮なくお話しください。
よくあるご質問
日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は、発症から3日以内の受診をすすめています。
ステロイドなどの治療は、早く始めるほど経過がよいとされています。
当院へは、病院での治療と並行して、発症からまもない時期でもお越しいただけます。
その時期は刺激を抑えた穏やかな施術を行います。
発症から時間がたっている場合も、後遺症に対してできることがあります。
発症初期は、病院での治療と並行し麻痺の状態に配慮しながら、置鍼を中心とした穏やかな施術を行います。
病院での治療状況をお伺いしながら、最適なペースで施術を行います。
ハント症候群は、耳の痛みや発疹、めまいや聞こえにくさをともなうことがあり、ベル麻痺より症状が強く出る場合があります。
特に発症から3日以内の治療が大切とされていますので、まず耳鼻咽喉科での治療を受けたうえで、
並行してご相談ください。
病的共同運動、顔のこわばり、つっぱり、左右差などを軽減し、より自然な表情を目指します。
ただ、どなたにも同じ結果をお約束できるものではありません。顔面神経麻痺診療ガイドライン2023年版でも、慢性期の後遺症軽減を目的とした鍼施術は「弱く推奨する」という位置づけです。
初回に状態を確認したうえで、できることと難しいことを正直にお伝えします。
不安がある場合は、施術前に遠慮なくお伝えください。
多くは時間とともに薄くなりますが、強い痛みや腫れなど、気になる症状がある場合はご連絡ください。
当院では、初回に状態を確認し、初めは週1~2回を目安にご提案します。その後は経過に応じて、週1回、2週に1回などへ調整します。
通院の回数を増やしにくい方には、通常より時間をかけて施術するロングコースがあります。
詳しくはページ内の料金欄をご確認ください。
当院では、顔面神経麻痺の評価法である柳原法(40点法)と、生活のしづらさを確認するFaCE Scaleを用いて、経過を点数で確認しています。お顔の写真での比較も行います。
不安が強い方には、毎回の施術の前後に筋肉の状態を確認し、小さな変化でもその場でお伝えしています。
ただし、同じ側でくり返す場合や、急にではなくゆっくり進む場合は、別の原因が隠れていることもあります。そのときは耳鼻咽喉科でご相談ください。
まず病院を受診してください
顔面神経麻痺のように見えても、脳の病気など別の原因が隠れていることがあります。まずは病院でしっかり診断を受けることが大切です。
特に、次のような症状がある場合は、早めの受診が必要です。
- 顔の片側が急に動かなくなった
- ろれつが回りにくい
- 腕や足にも力が入りにくい
- 強い頭痛がある
- 耳の強い痛みや、耳のまわりに発疹・水ぶくれがある
顔の麻痺に加えて、腕の動かしにくさや言葉のもつれがある場合は、脳卒中などの可能性もあるため、迷わず救急受診を検討してください。
施術の目安
初回のカウンセリングで状態を丁寧に把握し、経過を見ながら、あなたに合った来院ペースをご提案します。
通院の目安としては、はじめは週2回ほどをおすすめし、状態が安定してきたら週1回へと段階的に減らしていきます。
※回数はあくまで目安です。個人差があります。
【料金】顔面神経麻痺コース
【初回】(100分)
10,000円(税込)
顔の状態確認・カウンセリング(約60分)
鍼灸施術(約40分)
初回は、発症時期や病院での治療内容を伺い、目・口元などの動きや、日常生活で困っていることを確認します。
現在の状態と今後の施術方針、来院ペースをご説明したうえで、鍼灸施術を行います。
【2回目以降】(45分)
8,000円(税込)
毎回、目や口元の動き、顔のこわばりなどの変化を確認し、その日の状態に合わせて鍼灸施術を行います。
回復についての不安や、生活の中で気になることも遠慮なくお話しください。
【ロングコース】(75分)
12,500円(税込)
通常よりもじっくりと時間をかけて整えていくコースです。
▼このような方におすすめです
✔ 忙しくてなかなか通院回数を増やせない方
✔ 福岡県内の遠方地域や県外からお越しの方
<はじめての方へ>
・上記の料金以外に追加料金は一切いただきません。
・領収書が必要な方は、お気軽にお申し付けください。
・やむを得ず予約をキャンセルされる場合は、必ずご連絡をお願いします。
・初回の無断キャンセルの場合、次回からのご予約をお受けできないことがありますので、ご了承ください。
・施術時間は、症状によって前後することがございます。
看護師の方へ 施術料10%割引
福岡県教職員の方へ
福岡市職員の方へ
クレジットカード・PayPayのご利用ができます

院内紹介

完全個室なので、周りの音を気にせずリラックスして施術を受けることができます。

毎朝、庭から新鮮なローズマリーを採って、リラックスして過ごせるよう、ローズマリーの香りを取り入れています。


ご利用の流れ

Step1お問い合わせ・ご予約
当院は完全予約制となっております。
ご予約の際には、ご希望の日時と、お悩みの症状についてもお聞かせください。
受付時間:9:00~18:00
定休日:水曜日・日曜日・祝日

Step2ご来院
駐車場にお車を停めていただき、そのまま車内でお待ちください。
お迎えにあがります。

Step3お顔の状態を確認します
麻痺の程度、筋肉の状態をしっかり確認させていただきます。また心身のお悩みについて、どんなことでもお話しください。
当院は完全個室で、他の方にお話が聞かれることはありませんので、安心してご相談いただけます。

Step4カウンセリング
・どうすれば改善できるのか
・どれくらいの期間がかかるのか
これらを分かりやすい言葉でご説明します。
疑問やご要望があれば、どうぞ遠慮なくお知らせください。

Step5鍼灸施術
解剖学に基づき、顔面神経の走行や表情筋へ的確にアプローチします。
さらに、自律神経を整える「東洋医学」と、脳と顔をつなぐ「神経心理学」を融合させた鍼灸施術をします。

Step6今後のご説明
お仕事やご家庭の都合も考慮して、施術計画を作成します。
あなたにとって最適な通院スケジュールを一緒に考えますので、どうぞご遠慮なくご相談ください。
【ご自宅でのリハビリテーションについて】

顔面神経麻痺の回復には、耳鼻咽喉科での初期治療に加え、ご自宅での適切なリハビリ(マッサージ・ストレッチ)が欠かせません。 ただし、誤った方法(強い力でのマッサージや低周波治療)は、後遺症を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。
当院では、顔面神経麻痺診療ガイドラインに基づいた安全なご自宅でのケア方法もお伝えしております。
具体的なストレッチの手順やイラストについては、以下の専用ページで詳しく解説していますので、ぜひご参考になさってください。
>>【図解】顔面神経麻痺の急性期リハビリ・ストレッチ方法はこちら
顔面神経麻痺の主な種類
顔面神経麻痺の中でも、よくみられるのが「ベル麻痺」と「ラムゼイ・ハント症候群」です。
どちらも片側の顔が動かしにくくなる点は共通しています。
ベル麻痺
ベル麻痺は、突然、顔の片側が動かしにくくなる代表的なタイプです。
目が閉じにくい、口元が下がる、よだれが出やすい、味が分かりにくい、目が乾く・涙が出やすいといった症状がみられます。早い時期にステロイド治療を始めるほど回復しやすいとされています。
ラムゼイ・ハント症候群
ラムゼイ・ハント症候群は、顔の麻痺に加えて、耳の強い痛み、耳まわりの発疹や水ぶくれ、聞こえにくさ、めまいなどを伴うことがあります。
ベル麻痺より強く出ることもあり、早めの受診がより大切です。治療はできるだけ早く、特に発症から3日以内が重要とされています。
症状の出方には個人差があり、目の症状が強い方もいれば、口元のゆがみや食べにくさが強く出る方もいます。
見た目の不安について
顔面神経麻痺では、目や口の動かしにくさだけでなく、「顔を見られたくない」「人に会うのがつらい」といった心の負担が生じることがあります。
当院では、顔の動きとともに、生活や気持ちへの影響も確認しています。
顔の動きだけでなく、生活のしづらさも確認します
当院では、顔の筋肉がどの程度動くかを確認する「柳原法」と、顔面神経麻痺による日常生活への影響を確認する「FaCE Scale」を用いています。
柳原法の点数が改善しても、「人に顔を見られるのがつらい」「外食や会話に不安がある」といった悩みが残ることがあります。
そのため、目や口の動きだけでなく、食事、目の乾き、顔の違和感、人との関わりなども確認しながら、顔の機能と心の負担の両方を見ていきます。
当院で確認している指標と施術の考え方
当院では、病院での診断と治療を優先したうえで、顔面神経麻痺診療ガイドラインや関連文献を参考に施術を行っています。
① ガイドラインにおける鍼施術
「顔面神経麻痺診療ガイドライン2023年版」では、急性期の麻痺の回復を目的とした鍼施術と、慢性期の後遺症の軽減を目的とした鍼施術のいずれも「弱く推奨する」とされています。
ただし、鍼施術は病院での標準治療に代わるものではなく、主治医の治療を優先しながら検討する選択肢の一つです。
② 後遺症に配慮した刺激
顔面神経麻痺の回復過程では、病的共同運動や顔のこわばりなどの後遺症が生じることがあります。強い電気刺激や無理な顔の運動は避け、麻痺の時期や程度に合わせて刺激量を調整することが大切です。
当院では、顔の動きやこわばりを確認しながら、表情筋を過度に疲れさせない刺激を心がけています。
③ 重症例に対する鍼施術の報告
ENoG最低値0%かつNETスケールアウトであったBell麻痺・Hunt症候群29例を対象とした後ろ向き研究では、鍼施術を受けた29例のうち5例(17.2%)が、発症6か月以内に柳原法36点以上となり、明らかな後遺症を認めない「完全治癒」と判定されました。
ただし、鍼施術を受けていない比較群がないため、鍼施術だけの効果を示す研究ではありません。重症例では、主治医による検査と治療を受けながら経過を確認することが大切です。
④ 柳原法による顔の動きの評価
当院では、初回時と経過確認時に、顔面神経麻痺の程度を評価する柳原法(40点法)を用いて、額、目、口元などの動きを確認します。
【参考資料】
1. 日本顔面神経学会「顔面神経麻痺診療ガイドライン」金原出版 2023年
2.粕谷大智,他.末梢性顔面神経麻痺に対する鍼治療―新鮮例に対して―.全日本鍼灸学会雑誌.2002年
3.蛯子慶三,他.難治性のBell麻痺およびHunt症候群に対する鍼治療効果の検討.日東医誌.2009年
4.栢森良二,粕谷大智,他.末梢性顔面神経麻痺に対する鍼灸治療の効果と現状.全日本鍼灸学会雑誌.2023年
5.羽藤直人.顔面神経麻痺のリハビリテーション.日耳鼻.2015年
6.藤原 圭志:リハビリテーションと後遺症に対する治療.Otol Jpn 33 (1): 21-25, 2023 年
7.柳原尚明,他.顔面神経麻痺程度の判定基準に関する研究.日耳鼻.80:799-805,1977年
【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・修了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
アクセス
JR福間駅から徒歩15分 駐車場:有り 2台


