顔面神経麻痺の治療を続けていて、「今週はあまり顔の動きに変化がなかった」という時、「ああ、私は『これからもずっと』このまま治らないんだ」と絶望していませんか?
あるいは、外出先でたまたま1人の人と目が合っただけで、「私は『全員から』変な顔だと思われている」と思い込んでいませんか?
このように、たった1〜2回の出来事を、まるで永遠に続く絶対的な法則のように捉えてしまうことを、心理学では「一般化のしすぎ」と呼びます。顔面神経麻痺の療養期間において、回復への希望を見失わせてしまう考え方のクセです。
すべてがダメだと思い込む「一般化」と免疫低下の関係
実はこのクセは、発症前からあなたを苦しめていた可能性があります。「1回ミスをしたから、私は『いつも』失敗するダメな人間だ」「私が『すべて』やらなければならない」と、日常的に自分を過剰に追い込んでいませんでしたか?
この常に張り詰めたプレッシャーが自律神経を疲弊させ、免疫力を低下させて顔面神経麻痺(ウイルスの再活性化)を引き起こす要因となり得ます。
「一生治らない」という絶望が神経の修復を妨げるリスク
発症後、このクセは「1回リハビリしても変わらないから『絶対』治らない」という極端な絶望へとすり替わります。
顔面神経の回復には波があり、停滞期は誰にでも訪れます。しかし、「いつも」「絶対」「すべて」という言葉が頭を支配すると、治療への意欲が低下するだけでなく、「治らない恐怖」によって交感神経が極度に緊張します。
首や肩、顔の筋肉が固まることで、神経の修復に必要な血流が滞り、回復を遅らせてしまうリスクを高めます。
学会の指針と「柳原法」で思い込みを打ち破る
「一生治らない」という一般化の罠から抜け出すには、悲観的な想像ではなく「客観的な事実」を見ることが不可欠です。
当院では、日本顔面神経学会の診療ガイドラインに基づき、解剖学的な視点で顔面神経の走行を把握するだけでなく、「柳原法(顔面神経麻痺の評価法)」という客観的な指標や、お顔の写真での比較を大切にしています。
ご自身では「全然治っていない」と思い込んでいても、評価法を通すと「実は先週より口元の筋肉が数ミリ動くようになっている」という【事実】が見えてくることがあります。この確かな変化の見える化が、一般化のしすぎによる絶望を和らげる一歩となります。
東洋医学で過敏になった「対人センサー」を落ち着かせる
「みんなから変な目で見られている」という対人恐怖(一般化)が強い時、あなたの体は他人の視線から身を守るために、全身のセンサー(交感神経)を過敏にしている状態です。
東洋医学では、顔の症状であっても手足を含めた全身の気血の巡りを診ます。自律神経専門の鍼灸によって全身の過緊張を優しく解きほぐしていくと、「誰かに攻撃されるかもしれない」と怯えていた神経がスッと落ち着き、心に安心感の余白が生まれやすくなります。
心と体が安心を取り戻すことで、極端な思い込みから解放され、本来の回復力を発揮しやすい状態へと導かれていくのです。
「もう一生治らない」と決めつけてしまう前に、心と顔面神経の修復を確かな技術でサポートする当院へご相談ください。
>>当院の顔面神経麻痺へのアプローチと改善事例はこちら
・【症例】3回繰り返した顔面神経麻痺への鍼灸施術と改善のプロセス
・【症例】1年以上経過した顔面神経麻痺への鍼灸施術と改善のプロセス
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
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