顔面神経麻痺で療養中、相手が何も言っていないのに、ちょっとした表情や態度から「私の顔が歪んでいるから、気味悪がっているに違いない」「気を遣わせて迷惑をかけている」と悪い方へ勝手に想像し、深く傷ついていませんか?
心理学では、このように十分な証拠もないのに他人の心をネガティブに推測してしまうことを「読心術(心の読みすぎ)」と呼びます。顔面神経麻痺の方の人間関係を極度に狭め、社会から孤立させてしまう厄介な考え方のクセです。
人の顔色をうかがう過剰適応が免疫低下を招く
「相手はどう思っているだろうか」と常に他人の心を読みすぎるクセは、発症前のあなたを縛り付けていた鎖でもあります。 「上司が不機嫌なのは自分のせいだ」「ここで断ったら嫌われる」と、自分の本音を押し殺して周囲に過剰に適応してきませんでしたか?
この「常に人の顔色をうかがう過緊張状態」が自律神経を極度にすり減らします。その結果、免疫力が大きく低下し、体内に潜んでいたウイルスが再活性化して、顔面神経麻痺を発症する(神経に炎症を起こす)引き金となってしまった可能性があります。
「人目が怖い」という発症後の緊張が後遺症のリスクを高める
そして発症後、この「心の読みすぎ」は、「自分の顔(外見)」に向けられる他人の視線に対する強烈な恐怖へと変わります。
「誰もが私の顔をジロジロ見て、変だと思っている」と信じ込むと、外出が怖くなり引きこもりがちになります。さらに恐ろしいのは、人目を気にしてビクビクしている時、無意識に顔を隠そうとしたり、表情を不自然にこわばらせてしまうことです。
この発症後の過度な緊張が習慣化すると、血流が著しく滞って筋肉がそのまま固まりやすくなり、「顔のひきつれ」や「こわばり(拘縮)」といった厄介な後遺症を定着させるリスクを高めてしまいます。
解剖学的アプローチで「防衛による過緊張」を解く
人の目が気になって顔をこわばらせている時、特定の表情筋(口角を下げる筋肉や、眉間にシワを寄せる筋肉など)が常に力んでしまっています。
当院では、専門的な指針と解剖学の知識に基づき、患者様が「人目から身を守るために無意識に力んでしまっている筋肉」を的確に把握します。
その上で鍼灸アプローチを行い、拘縮(こわばり)の原因となる局所の過緊張をピンポイントで緩め、自然な筋肉の柔軟性を取り戻すサポートをします。
東洋医学で過敏になった「対人センサー」を落ち着かせる
人の視線を過剰に読み取ってしまうのは、脳が「周囲は敵だらけだ」と錯覚し、交感神経のセンサーを引き上げている状態です。
当院では東洋医学の全体観に基づき、顔だけでなく手足など全身のツボを使って自律神経を整えていきます。鍼とお灸の深いリラックス効果で副交感神経が優位になると、全身の強ばりがフッと解け、過敏になっていた対人センサーが落ち着きを取り戻しやすくなります。
身体が「ここは安全だ」と感じられるようになれば、他人の目に過剰におびえることなく、心穏やかに回復へと向かうことができるのです。
「周りの目が怖くてたまらない」と孤立を深める前に、まずは当院という安全な場所で、強張った心と体を休ませてみませんか。
>>当院の顔面神経麻痺へのアプローチと改善事例はこちら
・【症例】3回繰り返した顔面神経麻痺への鍼灸施術と改善のプロセス
・【症例】1年以上経過した顔面神経麻痺への鍼灸施術と改善のプロセス
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
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