顔面神経麻痺で心が深く沈んでいる時、自分の内側に湧き上がる「不安」「恐怖」「悲しみ」といったネガティブな感情を、そのまま【現実社会の揺るぎない事実】として信じ込んでいませんか?
心理学では、このように客観的な証拠がないにも関わらず、自分の感情を根拠にして物事を結論づけてしまうことを「感情的決めつけ(感情的推論)」と呼びます。顔面神経麻痺の療養において、不安の連鎖から抜け出せなくなる苦しい考え方のクセです。
感情に飲み込まれ、免疫力を落とした発症前の日々
実はこの「感情と事実の混同」は、発症前からあなたの心身を疲弊させていた可能性があります。 「なんだか不安だから、もっと完璧に準備しなければ大失敗する」「焦りを感じるから、今は絶対に休んではいけない」。
このように、自分の「不安」という感情を「現実の危機」と錯覚し、常に交感神経(戦闘モード)のスイッチを入れっぱなしにしていませんでしたか?
脳が常に「危機が迫っている」と誤作動を起こして過覚醒状態になった結果、免疫力が大きく低下し、体内に潜んでいたウイルスが暴れ出して顔面神経麻痺を引き起こす引き金となったと考えられます。
「治らない気がする」不安が顔の血流を滞らせる
発症後、この歪みは「これほど不安なのだから、絶対に顔は治らない」「私が今これほど惨めなのだから、周囲も私の顔を笑っているに違いない」という絶望へと変わりやすくなります。
「不安=事実」と信じ込むと、脳はさらなる危機を感じて首や肩、顔の表情筋をガチガチにこわばらせます。感情の暴走によって物理的に血管が収縮し、神経の修復に必要な血流が著しく滞ってしまうため、本当に回復を遅らせるリスクを高めてしまうのです。
解剖学と評価法で「感情」と「回復の事実」を切り離す
「そんなに不安がらなくて大丈夫」という言葉は、感情の渦に飲み込まれている方には届きにくいものです。
当院では、あなたのその圧倒されるほどの不安を一切否定せずに受け止めた上で、日本顔面神経学会の診療ガイドラインに基づく「柳原法」などの客観的評価を行います。
「不安に感じるお気持ちは当然です。でも解剖学的に診ると、先週は動かなかったこの筋肉に、今日はすこし反応(事実)が見られましたよ」と、感情と事実を丁寧に切り離す対話を行います。客観的な回復のサインを知ることで、「不安は強いけれど、顔は少しずつ治ってきているんだ」と冷静な視点を取り戻すきっかけを作ります。
東洋医学で「感情の器」である身体の過緊張を鎮める
感情的決めつけが強い時、身体は動悸や息苦しさなど、自律神経の乱れによる強い身体症状を引き起こしています。この身体の不快感がさらに不安を増幅させ、「やっぱり治らない」という確信に変わってしまうのです。
当院の自律神経専門の鍼灸では、この感情の暴走の背景にある「身体の過緊張」を、東洋医学の全体観を用いて手足や背中のツボから根本的に鎮めていきます。交感神経の高ぶりが治まり、深く穏やかな呼吸を取り戻すと、身体が「今は安全だ」というサインを脳に送ります。
身体がホッと安心することで、それに連動して感情の波も自然と穏やかになり、回復のための前向きなエネルギーが湧いてくるのです。
不安に押しつぶされて治る気がしないと苦しい時は、感情と身体の両面からアプローチする当院にご相談ください。
>>当院の顔面神経麻痺へのアプローチと改善事例はこちら
・【症例】3回繰り返した顔面神経麻痺への鍼灸施術と改善のプロセス
・【症例】1年以上経過した顔面神経麻痺への鍼灸施術と改善のプロセス
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
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