顔の動きを取り戻すには「脳」へのアプローチが大切です
顔面神経麻痺の回復において、意外と知られていないのが「脳」の役割です。
当院では、心理学の知見と脳のメカニズムを掛け合わせ、「脳の地図の描き直し(再マッピング)」というアプローチを施術に取り入れています。
1. 私たちの脳には「顔を動かすための地図」がある

私たちの脳には、体の各パーツを動かすための「専用の担当エリア」が決まっています。これを専門用語で「脳の地図(ホムンクルス)」と呼びます。
特に「お顔」は、繊細な表情を作るために、脳の中で非常に大きな面積を占めています。おでこ、まぶた、口元……脳はそれぞれに「専用の座標」を持って、ミリ単位でコントロールしているのです。
2. 麻痺が長引くと、脳の地図が「混乱」し始める?
顔が動かなくなると、脳は顔からの「動いた!」という信号を受け取れなくなります。すると、脳内の「顔の地図」は、情報が届かないために徐々にぼやけて、境界線が分からなくなってしまいます。
さらに、麻痺が長引くと、お隣の「首」や「肩」の担当エリアが、使われていない「顔」のエリアを侵食し始めることがあります(不適応的再構築)。これが脳内の「地図の混乱」です。
3. 正しい信号を送り、脳の地図を「描き直す」
当院の鍼灸とカウンセリングは、この「ぼやけた脳の地図」をクッキリと描き直すことを目的としています。
正確な鍼刺激(GPS信号): 顔面神経の走行に基づき鍼を打つことで、脳に「ここに目がある!」「ここに口がある!」という正しい信号を送り、地図の境界線を守ります。
脳の再学習(リマッピング): 「頑張って動かす」から「脳で繋ぎ直す」へ。心理学的な知見を用いたイメージ訓練(運動イメージ)を併用し、脳内の設計図を正しく書き換えていきます。
「顔を治す」ことは、「脳を繋ぎ直す」こと
心理学修士の視点から、解剖学的なアプローチだけでなく、脳と心の仕組みを最大限に活用し、あなたが自信を持って「人に会いたい」を取り戻せるようサポートいたします。
病院での初期治療が一段落し、変化が緩やかになったと感じている方も、あきらめる前に一度ご相談ください。
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・【症例】3回繰り返した顔面神経麻痺への鍼灸施術と改善のプロセス
・【症例】1年以上経過した顔面神経麻痺への鍼灸施術と改善のプロセス
・顔面神経麻痺チェックシート
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
アクセス
JR福間駅から徒歩15分 駐車場:有り 2台