顔面神経麻痺と診断され、病院でステロイドの点滴や飲み薬を処方された際、「強いお薬を飲んでいる最中に、鍼灸治療を受けても大丈夫なのかな?」と不安に思う方は非常に多くいらっしゃいます。
今回は、病院での標準治療(ステロイド治療など)と鍼灸治療の併用について、それぞれの役割の違いも交えて解説します。
結論:病院の治療と鍼灸は「併用可能」です
結論から申し上げますと、病院でのステロイド治療や抗ウイルス薬の治療と、鍼灸治療は全く問題なく併用していただけます。
むしろ、ガイドラインに基づく病院の初期治療をしっかりと受けながら、並行して鍼灸治療を取り入れることで、神経の修復をよりスムーズに後押しする相乗効果が期待できます。(※お薬の量や服用期間については、必ず担当医師の指示にそのまま従ってください。)
西洋医学と東洋医学、それぞれの役割
なぜ併用が良いのか、それは病院(西洋医学)と鍼灸(東洋医学)で、得意とする役割が違うからです。
病院での治療(原因と炎症を抑える)
発症直後の顔面神経は、ウイルスなどによって強く腫れ上がり、骨のトンネルの中で窮屈になってダメージを受けている状態です。
ステロイド薬はこの「強い炎症を素早く鎮める」ために非常に有効であり、抗ウイルス薬は「原因となっているウイルスを退治する」という強力な役割を持っています。
鍼灸での治療(血流改善と神経修復のサポート)
一方、鍼灸は「薬が効きやすい体づくり」と「自己修復力の底上げ」を得意としています。 極細の鍼を使って顔や首肩の過度な緊張を緩め、血液の巡りを良くすることで、傷ついた神経に酸素と栄養をたっぷりと届けます。
炎症が治まった後の神経が、スムーズに目を覚ますための「土台づくり」をしてあげるイメージです。
薬の不安や、ストレスによる自律神経の乱れもケア
ステロイド治療中は、「顔が動かない不安」に加えて、お薬の副作用に対する心配や、睡眠不足などによる自律神経の乱れが起きやすくなります。
当院では、お顔の局所的な治療だけでなく、神戸大学大学院で修めた心理学の知見と、自律神経を整える専門的な施術を掛け合わせ、治療中の精神的なストレスも和らげるようサポートしています。
病院の治療だけではカバーしきれない「心と体のこわばり」を解きほぐし、早期回復を目指しましょう。一人で悩まず、いつでもご相談ください。
▼当院の顔面神経麻痺へのアプローチ・詳しい施術方針はこちらをご覧ください
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
アクセス
JR福間駅から徒歩15分 駐車場:有り 2台