【よくみられるケース】
①妊娠による心身の変化や生活制限にストレスを感じている
②妊娠中に服薬できないことで不調を感じている
③出産を控え、強い不安に悩まされている
④出産前後の劇的な生活変化についていけない
【解説】心身の変調、生活の変化に対応することが難しい
妊娠後、身体には大きな変化が表れ、心の状態も変動しやすくなります。
自閉症スペクトラムの特性がある人の場合、そうした変化をあらかじめ予測することも難しいですし、実際に訪れた変化を受け入れ、それに合わせて考え方や生活を変えていくことが大きなストレスになりやすいといえます。
さらに、出産が近づくにつれ、出産に向けた不安も強まることでしょう。
精神科の薬を服用している場合は、中止しなければならないケースもありますが、妊娠中、授乳中でも服用できる薬もあります。
主治医に相談するなど、妊娠前にこうした知識・情報を十分に確認しておく必要があります。
【改善方法】
◆ひとりで不安を抱えるのではなく、出産経験者の支援を求める
変化への対応が苦手な人が自力で、妊娠・出産時のストレスを回避することは難しいといえます。
出産経験があり、妊娠中や出産後の心身・生活の変化を知っている同性のきょうだいや友人、専門家に支援を求めましょう。
つわりへの対処の仕方など、妊娠・出産にかかわる知識や情報を得ておくことで、不安を増長させずに
すみます。
①いつでも悩みを聞いてもらえる相談相手を作っておく(地域の保健師であれば、妊娠直後から出産後、産後うつまで相談に乗ってもらえる)
②通院している場合は、妊娠前に医師に妊娠の希望を告げて相談する(障害特性から起こりうる問題について予測してもらう)
③つわりがある時期は、食べたい物だけを食べるようにする
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