「少し生きやすくなる」 大人の発達障害　Q&A １８

【よくみられるケース】

◆周囲から理解が得られないことが多く、ストレスをためやすい

◆こだわりが強く、ストレスを抱えやすい

◆気持ちの切り替えが苦手で、ストレス発散方法が見つからない

 

【解説】ストレスを抱えやすく発散も苦手

発達障害の特性がある人は、子どもの頃から周囲に理解されにくく、避難や叱責を受けやすい生活を送ってきたために、日常的にストレスを抱えていることが少なくありません。

また、こだわりの強さから、人と衝突しやすいケースもあり、その意味でもストレスを抱えやすいといえます。

一方、気持ちの切り替えが苦手、物事の臨機応変に対応することが不得意なことから、ストレスに弱い面があります。

ストレスがたまっていることを自覚して、リフレッシュの方法を探すといった機転も利きにくいのです。

できる限りストレスをためない工夫をする必要があります。

 

【改善方法①】

◆家ではリラックスすることを心がける

学校や職場は、発達障害をある人にとってはストレスを抱えやすい環境です。

帰宅後は、思い切りくつろぐようにして、リフレッシュをはかります。

好きな音楽を聴く、ゆっくり入浴をするなど自分がリラックスできる工夫をしましょう。

また、夜ふかしはせずに、十分な睡眠時間を確保しましょう。

 

例

学校・職場モード

・明るく快活

・周りをよく見て合わせる

・納得いかなくても飲み込む

 

家モード

・自分の時間を優先的に

・気乗りしなければやらない

・疲れたらすぐ休む

 

【改善方法②】

◆安請け合いをしない、完璧主義にならない

たまったストレスを発散させることより、ストレスをできるだけためない工夫をしましょう。

また、完璧を求めるのではなく、ほどほどで折り合いをつけれるように、心のトレーニングをする必要があります。

 

例

・無理な時は自分から伝える

・守れるかどうかわからない約束をしない

・頼まれごとの即答をせずに、一晩考えてから返事をする