【よくみられるケース】
◆複数の仕事に時間をうまく配分することができない
◆仕事が遅れ気味と気づいても、「なんとかなる」と思ってしまう
◆「できるだけ早く」と言われた仕事を翌日まで持ち越してしまう
【解説】時間の管理が苦手で期限に合わせられない
発達障害の特性がある人は、時間の管理が苦手です。
作業にかかる時間を短めに見積もってしまい、予定通りに終わらなかったり、多くの仕事を安請け合いした結果、どの仕事も期限に間に合わないという事態を起こしたりします。
また、自閉スペクトラム症の特性がある人の場合、「できるだけ早くお願い」と言われた仕事を翌日まで持ち越してしまうことがあります。
あいまいな指示の出し方では、具体的にいつなのかがわかりません。
相手の切迫感がわからないことから、このようなトラブルが起こります。
「今日中に」「5時までに」などというように、具体的に期限を示す必要があります。
【周囲のサポート①】
◆スケジュール管理は周りの人がサポートする
本人に複数の仕事を渡して段取りさせるのではなく、ひとつの仕事が終わったら、次の仕事を指示するようにします。
また、遅れ気味だったら、少し期限を延ばしたり、手伝える人を手配したりするなどして、調整を図ります。
例
◆期限の示し方
「今日の11時まで」「今日中」
◆進み具合の声のかけ方
「あと1時間だけど終わりそう?」
【周囲のサポート②】
◆スケジュールには余裕をもたせる
発達障害の特性がある人の場合、集中力の維持ができず、短時間に多くの仕事を詰め込む形にすると、全部をこなせなくなる可能性があります。
スケジュールには余裕をもたせる配慮が必要です。
また、締切に遅れてしまった場合も厳しく叱責することは避けて穏やかに注意し、改善点を検討します。
例
仕事を任せるときはギリギリの期限ではなく、少し遅れても大丈夫な時間でお願いする。
「この仕事、10時までにお願いね(本当は11時までかかっても良い)」
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