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鍼灸施術例

1年以上経過した顔面神経麻痺の鍼灸施術例

1年以上経過した顔面神経麻痺30代 女性 福岡市

1年前に右側の顔面神経麻痺を発症し、病院でステロイドやビタミン剤による治療を半年間受けられました。

病院での治療終了後も、後遺症が残っていました。

そのため、その後半年間、北九州市の鍼灸院に通われましたが、改善を実感しにくく、当院に来院されました。

右側の口が閉じにくく、話しにくさがありました。また、食事の際には、食べ物や飲み物がこぼれやすい状態でした。

また、口を横に引く動きをすると、右のまぶたが下がり、目元がピクピク動いてしまう共同運動もみられました。

右目をしっかり閉じることが難しく、まばたきがうまくできませんでした。そのため、涙が出やすい状態でした。

洗髪の際には、シャンプーが目に入ると痛みがあるため、目元を押さえながら髪を洗っておられました。

特に右の眉が左よりも下がって見えるため、人からどう見られるかを気にされていました。少しでも目立ちにくくするために、右の眉をやや上に描き、眼鏡をかけて隠していました。

また、一重になって目が小さく見えることも気になり、アイプチも使用されていました。

初回来院時のお悩み

・眼鏡とマスクをしなければ外出できない

・アナウンスの仕事をしているので、活舌を良くしたい

・涙がでるので、車の運転がしにくい

・食べ物がこぼれるので恥ずかしくて外食できない

・右側の顔がつっぱる感じがする

初回来院時の心身の評価

・口と目の共同運動もみられました。

・強弱の閉眼、片目つぶり、額のしわ寄せ、口笛、頬をふくらます、口のへの字に曲げるがほぼできませんでした

・顔面神経麻痺の程度を評価する柳原法(満点40)は18点でした

・顔面神経麻痺になってから、肩こりが酷くなりました

鍼灸施術の経過

施術目的

顔面神経の回復を促し、表情筋の動きを整えること、さらに自律神経を調整して回復しやすい状態を作ることを目的に、鍼灸施術を行いました。

施術内容

① 顔面神経の走行を意識しながら、鍼を行いました。

② 眼輪筋、口輪筋、頬筋、頬骨筋に萎縮がみられたため、これらの部位に重点的に鍼を行いました。

③ また、顔面部だけでなく、自律神経を整えるための全身への鍼も行いました。

1〜8回目(週2回の来院)

眼:黒目の見える範囲が少し広がり、「まぶたが上がった感じがする」とのことでした。

口:「口が少し動き出した感じがする」とのことでした。

肩:「肩こりが軽くなりました」。

「初めて鍼で変化を感じた」とおっしゃいました。

9〜20回目(週2回の来院)

眼:二重が戻り、黒目の見える範囲も以前と同じくらいになり、「久しぶりにアイプチをしないで外出しました」とのことでした。

眼:しっかりと目を閉じることができるようになり、涙が出なくなりました。また、シャンプーを流す際も、水が目に入りにくくなりました。

口:食べ物をこぼすことがなくなりました。

口:口をふくらませても、息が漏れなくなりました。

額:額のしわも、くっきり作れるようになりました。

顔:顔のつっぱり感が気にならなくなりました。

21〜24回目(週2回の来院)

眉:左右の眉の位置がそろい、「1年ぶりに眼鏡をかけずに過ごせるようになりました」とのことでした。

眼:口を動かした際にみられていた、目の共同運動が消失しました。

口:話しやすさが戻り、「以前と同じくらい話せる」とのことでした。

柳原法は37点まで回復しました。

現在

これまで離れていたアナウンスの仕事に復帰することができました。

ストレスの影響で体調を崩さないように、現在も月1回のペースで来院されています。

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