「明日の仕事、きっと上手くいかないに決まっている」 「どうせ挑戦しても、また失敗して傷つくだけだ」 「この先、私の人生はずっと暗いままなんだろうな」
もしあなたが今、このような見えない不安に押しつぶされそうになっているなら、慢性的な動悸や、朝起きる時の強い吐き気といった自律神経の不調は、「未来を悲観的に予測する」という心のクセが限界を知らせるサインかもしれません。
今回は、心理学の視点から「先読みの誤り」がどう体を緊張させるのかをお話しします。
「まだ起きていない未来」を怖がる考え方のクセ
心理学や認知行動療法では、十分な根拠もないのに「絶対に悪い結果になる」とネガティブな未来を決めつけてしまうことを「先読みの誤り(占い師の誤謬)」と呼びます。
これはまるで、悪い結果しか映らない水晶玉を覗き込んで、自ら恐怖におびえているような状態です。 傷つくことを恐れる繊細な方ほど、無意識に「最悪の事態」を想定して自分を守ろうとします。
しかし、実際にはまだ何も起きていません。それなのに「きっとダメだ」と未来の自分を信じられず、常に「不安」という名の重い鎖で心と体を縛り付けてしまうのです。
「想像の恐怖」が、自律神経の警報を鳴らし続ける
では、なぜこの「先読みの誤り」が自律神経の不調を引き起こすのでしょうか。
実は、人間の脳は「現実に起きている危険」と「想像の中の危険」を区別するのがとても苦手です。「明日失敗したらどうしよう」と未来を悲観している時、脳は「今まさに命の危険が迫っている」と勘違いし、交感神経(活動モード)の警報を鳴り響かせます。
まだ起きていない出来事に対して、24時間ずっと戦闘態勢をとっていれば、動悸が止まらなくなったり、胃腸が悲鳴を上げたりするのは当然です。
あなたの不調は、「心が弱いから」ではありません。見えない恐怖と1人で戦い続け、心と体のエネルギーが底をついてしまった必然的な結果なのです。
心を「今」に引き戻し、安心できる体を作る場所
「先のことを考えても仕方ない」。そう頭では分かっていても、暴走する不安の予測は、1人ではなかなか止められません。当院では、未来の恐怖に縛られた心と体を、「安心できる今」へと引き戻すサポートを行っています。
心理カウンセリングで「今、ここ」の安心を取り戻す
神戸大学大学院で心理学を修めた院長が、約100分の初回枠で丁寧なカウンセリングを行います。
あなたが覗き込んでいる「悪い結果しか映らない水晶玉」をいったん脇に置き、「まだ起きていない未来」から「今、目の前にある現実」へと意識を戻す作業です。「先のことは分からないけれど、今の私は大丈夫(自己受容)」と、地に足をつけることができるようにサポートします。
鍼灸施術で「浮き足立った体」を落ち着かせる
未来の不安に囚われている時、人の体は「フワフワと浮き足立ったような感覚」になり、重心が上に上がって呼吸が極端に浅くなります。
自律神経専門の鍼灸で、頭にのぼった気(エネルギー)を足元へとしっかり下ろし、副交感神経を優位にして深く息が吸える体へと導きます。体にどっしりとした安定感が戻ると、不思議と「明日になればなんとかなるか」と心も落ち着きを取り戻すのです。
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
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