燃え尽き症候群(バーンアウト)チェックシート

燃え尽き症候群(バーンアウト)とは?

今まで頑張って精力的に仕事をしていた人が、急に「燃え尽きたように」意欲を失い、働けなくなることがあります。

心身が消耗して、「心のエネルギー」が尽きた状態を、燃え尽き症候群(別名:バーンアウト)といいます。

自律神経症状に悩まされ、薬を飲んでもなかなか改善しにくいです。

看護師、介護士、教師のように、共感的ケアを求められる「感情労働者」は、燃え尽き症候群になりやすいです。家庭内では、介護疲れや介護うつも問題です。


燃え尽き症候群になりやすい人は?
 

個人の要因
  • 相手の期待に応えようと頑張り続けている
  • 相手に共感的ケアをすることで、自分自身が感情的に消耗する
  • ひとつのことに没頭しすぎる

 

環境の要因
  • 長時間の勤務や厳しいノルマ
  • 不規則な勤務形態
  • 業務内容と給与のアンバランス
  • 介護による心身の負担

 


燃え尽き症候群チェックシート
 

燃え尽き症候群の重症度を判定するチェックシートです。

合計点数が多いほど、「心のエネルギー」が消耗しているといえます。

燃え尽き症候群チェックシート

あなたは最近6ヶ月のあいだに、次のようなことをどの程度経験しましたか。

いつもある:5点

しばしばある:4点

時々ある:3点

まれにある:2点

ない:1点

1. こんな仕事、もうやめたいと思うことがある

2. われを忘れるほど仕事に熱中することがある

3. こまごまと気配りをすることが面倒に感じることがある

4. この仕事は私の性分に合っていると思うことがある

5. 同僚や顧客の顔を見るのも嫌になることがある

6. 自分の仕事がつまらなく思えてしかたのないことがある

7. 1日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある

8. 出勤前、職場に出るのが嫌になって、家にいたいと思うことがある

9. 仕事を終えて、今日は気持ちの良い日だったと思うことがある

10. 同僚や顧客と、何も話したくなくなることがある

11. 仕事の結果はどうでもよいと思うことがある

12. 仕事のために心にゆとりがなくなったと感じることがある

13. 今の仕事に心から喜びを感じることがある

14. 今の仕事に、私にとってあまり意味がないと思うことがある

15. 仕事が楽しくて、知らないうちに時間がすぎることがある

16. からだも気持ちも疲れ果てたと思うことがある

17. われながら、仕事をうまくやり終えたと思うことがある

※2問、4問、9問、13問、15問、17問は、点数を反対にして計算してください。

いつもある:1点
しばしばある:2点
時々ある:3点
まれにある:4点
ない:5点

軽症:34〜42点 
心のケアに気をつけて、日常生活を送ってください。  

中症:43〜68点 
燃え尽き症候群になっている可能性が高いです。しっかり休養をとってください。

重症:69点以上 
できるだけ早く専門の医療機関にご相談されることをお勧めします。

 

※上記のチェックシートは、久保真人 「バーンアウトの心理学」を参考に作成しました。


燃え尽き症候群の症状は?
 

燃え尽き症候群の問題は、心身の症状と社会との孤立が挙げられます。

からだの問題
  • 頭痛
  • めまい
  • 胃腸障害
  • 疲労感・倦怠感
  • 自律神経の症状

 

こころの問題
  • 抑うつ症状
  • 仕事への達成感が消えて、自己否定の気持ちがでてくる
  • 人に対しての思いやりが減る
  • イライラする

 

社会との孤立
  • 離職
  • 家事の放棄
  • 人間関係に疲れ、人との関わりを避けるようになる


燃え尽き症候群から回復して、社会復帰するには?
 

燃え尽き症候群から回復し、社会復帰するための過程を心理学の研究からひも解きます。

 

第1段階 心の問題であることを自覚する

心身の不調が、たんなる疲労からくるものではなく、心理的な要因が深く関わっていることを自覚してください。

ご自身の心身に「異常」が起こっていることに気づくことが大切です。

 

第2段階 仕事から距離を取る

仕事との心理的な距離を取ることが求められます。

休職という「物理的な」距離を取ることで、次の段階に行ける方が多いです。

休職することへの罪の意識にさいなまれることもありますが、今後のことを考えて判断した方がいいかと思われます。

 

第3段階 心身の健康を回復する

この時期は、心身をリラックスさせることが重要です。

身の回りで楽しみを見つけ、忘れかけていた趣味に時間を費やします。

感情を抑えきれないことが多く、今まで張り詰めていたものは容易には解けないとは思いますが、あせらず落ち着きを取り戻すことが必要な時期です。

 

第4段階 仕事の価値観を問い直す

今までの生活を振り返り、自分自身を見つめ直す時期です。

ひたすら仕事にのめり込んでいく姿勢を改め、個人の生活に重きをおいた価値観を獲得します。

たんに「手を抜いて仕事をすればよい」というのではなく、全体の生活のなかで、仕事の位置づけを見直す作業といえます。

この時期が最も苦しく不安になりますが、乗り越えた後は、この時期が人生にとって重要だったと感じられます。

 

第5段階 働きの場を探す

再び社会との接点を求めて、自分の新しい生活スタイルにあった働き方を探し始める時期です。

生活上差し迫った事情がある人は、とりあえず現職に復職し、働きながら自分に合った職場を選択する人が多いです。

 


燃え尽き症候群には、「呼吸法」が有効です
 

マインドフルネス呼吸法によって、ストレスや抑うつが低減することが分かっています。

副交感神経に影響し、「気分が落ち着き、頭が無になった」「自分を責めすぎない、ポジティブ思考になった」などの効果があります。

「NHK健康チャンネル」にてやり方が紹介されています。

「呼吸のめい想」


院長からのごあいさつ
 

燃え尽き症候群の方は、「心のエネルギー」が枯渇しています。

あなたの不調は、「心の問題」であることに気づく必要があります。

燃え尽き症候群から回復するには、自分自身を見つめ直し、人生や仕事に対して新たな価値観を獲得することが大切です。

自分の苦痛な感情体験を他人にうちあけることは、様々な心理的な効果があります。

価値観を見直すために、お悩みのこと、苦しいことを私にお話ください。


当院の燃え尽き症候群の施術
 

心身の疲労から回復するためには、自律神経を整え、質の高い睡眠が必要です。

また、燃え尽きないように生活習慣や思考パターンを変えることも大切です。

鍼灸師&心理学修士の院長が、最後まで責任をもって施術します

当院の施術内容

院長は、東洋医学のほかに解剖学、生理学、病理学、運動学などの単位を鍼灸師養成校で取得しています。

また、大学院では専門の社会心理学だけでなく、臨床社会心理学、発達心理学を学んでおり、「繊細で複雑な人間の心」を経験だけでなく学問を通して理解を深めています。

心身不調に対する施術は、身体だけでなく心にも精通する必要があります。

確かな心理学の知識に基づいた鍼灸施術で、あなたの心身の不調を改善できるよう努めます。

 

自律神経が乱れる原因の「ネガティブ感情」にアプローチします

原因不明の症状で悩んでいる方の多くは、無意識のうちに本当の自分を抑えています。

心の奥に抑えている「怒り」「思い悩み」といったネガティブ感情を抱えていると、自律神経が乱れていきます。

当院では、あなたが自覚していない感情を見極めて鍼灸治療を行うので、「薬を飲んでも治らない不調」が解決できます。

 

睡眠の質を上げます

燃え尽き症候群の方は、質の良い睡眠をとって心身の疲労をとることが重要です。

また、睡眠の質が低いと、つらい自律神経症状が現れます。さらに、思考の視野が狭くなるので、何でも悪い方向に捉えて同じことをぐるぐる考えてしまいます。

心理学的アプローチと鍼灸を併用して、睡眠の質を向上させていきます。

薬に頼らない体質を目指します

不安や悩み事があると、身体に不調として現れやすい体質があります。

このような体質の方は、たとえ精神的に不安定になっても不調にならないような体質に変えることが大切です。

 

カウンセリングで、「仕事への価値観」を修正します

燃え尽き症候群から回復するためには、今までの生活を振り返り、ひたすら仕事にのめり込んでいく姿勢を改めて、個人の生活に大切にする価値観が必要となります。

単に「手を抜いて仕事をすればよい」というのではなく、生活全体のなかで、仕事の位置づけを見直す作業といえます。

この時期が最も苦しく不安になりますが、乗り越えた後は、この時期が人生にとって重要だったと感じられます。

しかし、今まで獲得してきた価値観を自分で修正することはなかなかできません。

カウンセリングを通じて、価値観の修正をサポートします。

 

セルフケアで、心と身体の緊張をやわらげます

自律神経症状の原因は、何十年と続けてきた生活習慣や思考のクセが関係します。

例えば、「寝る前の過ごし方」「仕事のスタイル」「すぐにネガティブに考えてしまう」など。

日常習慣や思考のクセを少し変えるだけで、乱れた自律神経は回復します。

しっかりお話を伺い、あなたに合ったセルフケアをご提案します。

完全個室・完全予約制で「静かな空間」

心理的ストレスによる不調を改善するためには、他人を気にすることがない「静かな空間」が必要と考えています。

到着からお帰りまで、誰とも会わないように配慮しています。

また、当院は何台もベッドを並べている鍼灸院ではありません。

1台のベッドで、お一人おひとりの症状に責任を持って施術をご提供しています。

中学校教師の燃え尽き症候群の鍼灸治療例

30代 女性 福岡県

先月からほとんど眠れず、頭痛、倦怠感が続いていました

介護後の燃え尽き症候群の鍼灸治療例

60代 女性 宗像市

5年間におよぶ母親の介護を終えた後、脱力感、食欲不振、意欲低下に悩まされていました。

自律神経失調症(不眠・めまい・頭痛)の鍼灸治療例

50代 女性 宗像市

3か月前から不眠、めまい、頭痛に悩まされ、病院では自律神経失調症と診断されて薬を飲み続けていました。

不妊治療による抑うつ症状の鍼灸治療例

30代 女性 福津市

流産の後、1年以上に渡り不妊治療をしていました。生理が来るたび激しく落ち込み、外を歩いていても勝手に涙が出ていました。

不安障害(全般性)の鍼灸治療例

50代 女性 糟屋郡

2カ月前から、強い不安感や焦燥感が込み上げてきて感情のコントロールができなくなりました。

毎日発作が続いていたパニック障害の鍼灸治療例

30代 女性 嘉麻市

数年前、車の運転中に息苦しくなり、1週間食事を摂ることができませんでした。それ以来、車の運転は怖くてできず、家の中でも発作が起こるようになりました。

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