数カ月前から、更年期症状に加えて、極度の不安感が続いていました。マイナス思考の傾向が強く、家族や仕事のことが常に心配で眠ることができず、一日中緊張状態が続いていました。
「上司に嫌われているので、クビになるかもしれない」、「娘が大学に合格できないかもしれない」、「明日、地震がくるかもしれない」など。
婦人科でホルモン補充療法や漢方を服用するも良くならず、心療内科では「全般性の不安障害」と診断されました。過去に「うつ病」と診断され、精神病院に入院していました。
最近は食欲が無く、落ち込みが激しくて、いつ笑ったかも覚えていない状態でした。
「このままでは、また入院になってしまう」と不安になり、来院されました。
・仕事を辞めたくない
・娘の進路が心配
・感情を安定させたい
・マイナス思考を変えたい
・食欲がない
・喉のつまり感
・不眠、頭痛、疲労感
・過去に解雇されてうつ病で入院した経験があり、過剰に解雇を恐れていました。
・不安の内容は多岐に渡り、現実では起こりえないことまで現実の出来事として感じ心配していました。
・東洋医学の体質は「陰虚タイプ」で、ストレスや過労で全身の潤いが不足している体質です。
・「思い悩み」の感情が強く表れていました。
全般性不安障害では、日常のささいなことにも強い不安を感じやすくなります。
その原因のひとつに、「うまくいかないに違いない」「失敗するかもしれない」など、物事を悪い方向に考えてしまうクセ(認知の歪み)があります。こうした偏った考え方は、不安を強めるだけでなく、うつ状態につながることもあります。
大切なのは、自分の不安が現実的なものかどうかを冷静に見直し、「必要以上に心配しすぎていないか」に気づくことです。
カウンセリングでは、このような偏った考え方を少しずつ修正するサポートを行いました。
また、将来のことを考えると不安が強まりやすいため、「今この瞬間の自分」に意識を向けることも重視しました。
①「精神の安定」を目的とした鍼灸施術を行いました。
②不安の軽減やマイナス思考の改善を目的としたカウンセリングを実施しました。
「寝つきが良くなり、数日間は睡眠薬を飲んでいない」とのことです。
空腹感が感じられ、食欲が出てきたようです。
喉のつまり感が減ってきました。
この方は過去の解雇経験から解雇への強い恐怖を抱くようになり、現在は上司に嫌われているとの思い込みから不安が広がっています。
そのような思い込みの現実性を見直すため、上司とのコミュニケーションの必要性を伝え、面談の申し込みを促しました。
上司との面談を通じて、「嫌われている」というのは思い込みだったと気づくことができました。実際は上司が「最近、元気がない」と心配してくれていたことも分かりました。
睡眠薬がなくても自然に眠れるようになり、「朝からきつい」がなくなり、仕事や家事をこなせるようになりました。
考え方が前向きになってきました。何かあっても、できるだけ「なるようになる」と意識して考えるようにしているそうです。
これまで自律神経症状はすべて解消され、元気を取り戻したことを実感できるようになりました。
「こんなに調子の良い日が続くとすごく嬉しい」とのことです。
仕事や家庭での時間を楽しめるようになり、「よく笑うようになった」とおっしゃいました。
不安に感じることがあっても、「なるようになる」と受け流せるようになりました。
メンテナンスのため、月1回ほどのペースで来院。
職場ではお客様から、「元気がいいね!」と声をかけられることもあるそうです。
お電話でのお問合せ・相談予約
<受付時間>
9:00~18:00
※水曜日・日曜日・祝日は除く
LINEは24時間受付中です。お気軽にご連絡ください。