数年前、車の運転中に突然息苦しくなり、それがきっかけで家の中でも度々発作が起こるようになりました。
医師からは「パニック障害」と診断され、漢方薬や安定剤、頓服を服用していましたが、症状は改善しませんでした。最近では発作がひどくなり、何度か救急車で運ばれ入院することもありました。
毎日、特に夕方から発作の前兆として身体の変化を感じ、意識して息を吐くことができなくなり(過呼吸)、硬くなったみぞおちを押さえてうずくまることが多くなりました。
その状態が数時間続き、子どもにはその苦しんでいる姿を見せたくないと思い、ひとりで部屋にこもっていました。
車の運転ができず、電車やバスにも乗れませんでした。日常的な外出すらも難しく、一人でスーパーに入ることすらできず、母親に助けてもらっている状態でした。
病院に加えて整体や整骨院にも通っていましたが、改善の兆しはなく、「いつも我慢させている子どものために、早く良くなりたい」と強く思い、当院に来院されました。
➀普通の生活を送りたいと強く願っていました。
②遠出をしたり、子どもに色々な経験をさせてあげることができるようになりたいという願いがありましたが、発作が怖くてなかなか行動できませんでした。
③月経前には症状が特にひどくなり、不安感や発作が強く現れ、体調が不安定になることが多かったため、その改善を希望されていました。
➀喉や胃腸の不快感、浅い呼吸を発作の前兆として感じていました。
②呼吸が乱れるとその不安がさらに強くなりました。
施術目的は、パニック発作に対する考え方を変えることに焦点を当てました。
➀ パニック発作は「抑えよう」とすると自律神経が乱れて悪化するので、まずは「発作を受け入れる」ことを重視しました。
② 予期不安に対する考え方がポイントであるため、「次に発作が起こるかもしれない」という恐れにとらわれないように、「感情のコントロール」を意識してもらいました。
③ できることを少しずつ増やしていくことが、自信を取り戻すために非常に重要でした。毎日の小さな成功体験を積み重ねることで、日常生活の改善につながります。進展が見られた際にはフィードバックを行い、自分の変化を実感できるようサポートしました。
① 過呼吸やパニック発作に関与する自律神経の乱れを改善する鍼灸施術を行いました。
② 喉と胃腸の不快感 を発作の前兆として捉えていたため、 喉から胸腹部の気の流れを良くする 鍼灸施術を行いました。
③ カウンセリングを通じて、発作と予期不安の思考改善をサポートしました。
④ 不安を軽減するセルフケアをお伝えしました。
心身ともきつくて十分な睡眠がとれていません。
【できるようになったこと】
初めて発作が起こってから数年間、「何もできない自分」を責めていましたが、「病気の間はできなくてもいいかな」と少しずつ今の自分を受け入れるように思考が変化してきました。
風邪をひいて鼻水やセキがひどくなると、呼吸が乱れ不安感が強くなるとのことです。
発作は相変わらず夜に起こっていますが、以前よりも大きな発作が起こらないギリギリのところで踏みとどまれている日が多くなってきました。
睡眠に関しては、少しずつ眠れるようになってきたとのことで、体調も回復の兆しが見えています。
また、頓服を服用しない日が増えてきました。自己調整力が高まっている証拠であり、精神的な安定感が増してきていることを示しています。
さらに、月経周期が正常に戻ってきました。女性ホルモンの安定は自律神経にも良い影響を及ぼします。
【できるようになったこと】
・車を運転することができました(ご近所周辺)
以前は車を運転することすら難しかった状況から、近距離の運転ができるようになったことは大きな進展です。
・ひとりで買い物に行けるようになりました
パニック障害の症状として発作を恐れ、外出自体が困難になることがあります。一人で買い物に行けるようになることで、今後自信の回復、独立性の向上(他人に頼らずひとりでできる)、社会復帰というポジティブな変化が見られる可能性があります
・家族と一緒に電車に乗って博多まで遊びに行きました
遠出をすることができたことは、以前のように公共交通機関や人混みを避けることなく、社会的なつながりを楽しむことができるようになったといえます。
・実母に頼らなくても、全て家事をこなせるようになりました
今まで家族に迷惑をかけてきたという気持ちを抱えていた中で、自分ができることが増えてきたことは、自己肯定感や自信を高める大きな一歩だと思います。
薬を飲まなくても眠れるようになりました。
発作はほとんどなくなり、夜の苦しさがなくなりました。
頓服の服用は、月に1回になりました。
【できるようになったこと】
1. 当院まで1時間かけて、一人で運転してこれるようになりました。
パニック障害の方は、外出時や一人での移動に強い不安を感じやすいです。この結果は、自律神経が整い、発作に対する考え方が変わったことで、運転に対する不安が軽減されてきたといえます。
2. お子さまの始園式に参加できました。
去年は参加できず辛い思いをされていたので、非常に喜ばしいです。
3. 初めて発作が起こった場所に行っても平気でした。
過去に発作が起きた場所や状況では、不安が強くそこに行くことを避けたくなります。しかし、発作が起こるかもしれないという恐れにとらわれずに再びその場所に行けるようになったことは、「発作を受け入れる」ことができるようになったといえます。
4. 高速道路を運転して、他県まで家族旅行ができました。
パニック障害の方にとって、長距離運転や高速道路を走ることは、極度の不安や恐怖を引き起こすことがあります。この不安を乗り越えて、何年間も我慢されていた家族旅行を楽しめるようになって良かったです。
5. 音楽コンサートを離席することなく楽しめました(お守りとして頓服は持っていました)。
人混みや音の大きな環境で不安感が強まることがありますが、頓服を持っていることで安心感を得ながらも、実際に発作を感じることなく楽しめたことは、心身の安定が大きく改善されたといえます。
6. 大きなホールにて、お子さまのピアノ発表会を観覧することができました。
大きな舞台で、お子さまの成長を見ることができて良かったです。
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