毎日発作が続いていたパニック障害の鍼灸治療例

毎日発作が続いていたパニック障害の鍼灸治療例

30代 女性 嘉麻市


来院までの経緯
 

数年前、車の運転中に急に息苦しくなって、1週間以上食事を摂ることができませんでした。それ以来、家の中でも度々発作が起こるようになりました。医師からは、「パニック障害」と診断されて漢方と安定剤、頓服を服用していました。今年になってから発作がひどくなり、何度か入院をしました。

毎日、夕方から発作の前兆となる身体変化が始まり、意識して息を吐くことができず(過呼吸)、硬くなったみぞおちを押さえてうずくまっていました。酷い時はその状態が数時間続きました。この苦しんでいる姿を子どもには見せたくないので、ひとりで部屋にこもっていました。

病院のほかに整体、整骨院などに通っていましたがあまり改善せず、「いつも我慢させている子どものために、早く良くなりたい」と来院されました。

 


初回来院時のお悩み
 

・普通の生活がしたい

・遠出ができるようになって、子供に色々なことを経験させたい

・月経前はとくに症状がひどい

 


初回来院時のお身体の状態
 

・発作時は、意識して息を吐くことができず(過呼吸)、硬くなったみぞおちを押さえてうずくまっています

・喉と胃腸の不快感、浅い呼吸を発作の前兆と捉えています

毎日、夕方から発作の前兆となる身体変化が始まり、不快な状態は数時間続きます

・呼吸が乱れるとさらに不安は強くなります

・初めて発作が起こった場所、高速道路、電車、映画館などは発作が起こりそうになるので避けています

 


鍼灸治療の経過
 

初回 

①「精神安定」の鍼灸治療をしました。

②喉と胃腸の不快感を発作の前兆として捉えているため、

「喉から胸腹部の気の流れを良くする」鍼灸治療をしました。

③月経中は症状がひどくなるので、

「女性ホルモンのバランスを整える」鍼灸治療をしました。

④「不安を軽減するセルフケア」と「胸腹部のつかえをとるストレッチ」をお伝えしました。

 

2回~10回 

週1回のペースで来院。

初回と同様の鍼灸治療をしました。

カウンセリングを通じて、身体変化(喉、胃腸の不快感)を発作の前兆として認識しないように思考改善のサポートしました。

心身ともきつくて十分な睡眠がとれていません。

子どもに発作中の姿を見せたくないので、発作が起こりそうになると一人で部屋にこもっているとのことです。

【できるようになったこと】

・初めて発作が起こってから数年間ずっと「何もできない自分」を責めていましたが、「病気の間はできなくてもいいかな」と少しずつ今の自分を受け入れるように思考が変化してきました。

 

11回~20回 

週1回のペースで来院。

鍼灸治療とカウンセリングをしました。

風邪をひいて鼻水が詰まったりセキがひどくなると、呼吸が乱れて不安が強くなります。

夜は相変わらず発作は起こっていますが、大きな発作が起きないギリギリのところで踏みとどまれている日が多くなりました。

少しずつ睡眠がとれるようになってきました。

頓服を服用しない日が少し増えてきました。

月経周期が正常に戻ってきました。

 

【できるようになったこと】

・車を運転することができました(ご近所周辺)

・一人で買い物に行けるようになりました

・家族と一緒に電車に乗って博多まで遊びに行きました

・お母さまに頼らなくても、全て家事をこなせるようになりました

 

21回~35回 

週1回のペースで来院。

鍼灸治療とカウンセリングをしました。

眠れるようになりました。

発作はほとんどなくなり、夜の苦しさがなくなってきました。

頓服の服用は、月に1,2回程度まで減りました。

 

【できるようになったこと】

・当院まで1時間かけて、一人で運転してこれるようになりました

・お子さまの始園式に参加できました

・初めて発作が起こった場所に行っても平気でした

・高速道路を運転して、他県まで家族旅行ができました

・音楽コンサートを離席することなく楽しめました(お守りとして頓服は持っていました)

・大きなホールにて、お子さまのピアノ発表会を観覧することができました

 

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