自律神経失調症(不眠・めまい・頭痛)の鍼灸治療例

自律神経失調症(不眠・めまい・頭痛)の鍼灸治療例

50代 女性 宗像市


来院までの経緯
 

3か月から不眠とめまい、頭痛に悩まされ、病院では「自律神経失調症」と診断されて薬を飲み続けていました。数か月前に帯状疱疹が発症した後、不眠が悪化。

毎日眠れるか不安なので、「夜が怖い」と思うようになってきました。

最近では、口の中が苦く舌がヒリヒリ痛むようになってきました。

「胃が痛く、何を食べてもおいしいと感じれない」とおつらいご様子。

20年前、家族の健康のことで心労が重なり「メニエール」と診断されていました。

仕事に支障が出るのが嫌なので毎日睡眠薬と鎮痛剤を飲んでいるが、「もう薬を飲みたくない、東洋医学の治療を受けたい」と来院されました。

 


初回来院時のお悩み
 

 ・寝付けない、すぐに目が覚める

・薬を飲まなくても眠れるようになりたい

・天気が悪いと頭痛がひどくなる

・げっぷがでそうで出ない、ノドにつっかえている

・口が苦い、舌がひりひりする

・胃が痛い

・仕事でミスをしたくない 

 


初回来院時のお身体の状態
 

・首、背中の強張り

・睡眠に対する強い恐怖感がありました

・入眠障害(寝つきに1時間以上)と中途覚醒(夜中に何度も起きる)の混合型

・東洋医学の体質は「気滞タイプ」で、身体のエネルギーの巡りが滞っていて疲れやすい体質です

・思考のクセとして、「親や子供が困っていたら、全部私がやるべきだ」と考え、できないと罪悪感を過大に抱いてしまう「べき思考」みられました

・自分に対する「怒り」の感情が強く表れていました

 


鍼灸治療の経過
 

初回 

「自律神経を整える」と「不眠の改善」を目的とする鍼灸治療を行いました。

箱灸で腹部全体を温めて、全身に鍼をしました。

特に、「怒り」からくる症状が強く出ていたので、感情面の対処を重点的に行いました。

指圧は首肩頭を中心に行いました。

自宅で精神安定と不眠のツボにお灸をしていただくようにお伝えしました。

 

2~8回目 

週1回のペースで来院

施術後に「寝た感じが得られた」ので、

初回と同様の鍼灸治療を継続しました。

一度も起きずに、ぐっすり眠れる日が出てきました。

ノドのつかえと口の苦みがなくなりました。

すぐにお腹は膨れるが、「なにか食べたい」と思えるようになりました。

仕事の前日だけ睡眠薬を飲むようになりました。

頭痛があっても鎮痛剤を飲まなくなりました。

 

9~15回 

週1回のペースで来院

お身内に心配事があって不眠が悪化。治まっていためまいも再発しました。

「夜が怖い」という思いが強くなってきたので、不眠に対する心理理学的アプローチを開始しました。

・睡眠に対する不安を除去

・睡眠状態の正しい把握

・睡眠の質を上げるための日常生活の修正

さらに、「精神安定」の鍼も増やしました。

 

16~20回 

週1回のペースで来院

睡眠薬に頼らないようになり、夜中に目が覚めてもすぐに眠れるようになりました。

「1日の中で、睡眠について考えることは少なくなってきた」とのことですので、これからさらに良くなっていくと思われます。

 

現在 

心身のケアのため、月1回のペースで来院

肩こりがひどくなった時はその都度来院されています。

最後に

不眠の原因には、ストレスや眠れないことへの不安といった「心の問題」が大きく関わっています。

この方も、「睡眠に対する恐怖感」からさらに不眠が悪化するという負の循環がみられました。

そこで、鍼灸治療に心理学的アプローチを加えて、「心の問題」を解消することで不眠が改善されていきました。

不眠になると心身の疲れが回復されないため、心の病気になりやすいことが分かっています。

皆さまが薬に頼らなくてもぐっすり眠れて、心が穏やかな状態で毎日を過ごせるように願っています。

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