うつ病の療養中、「今日はたまたま体調が悪く、ベッドから起き上がれなかった」という日が1日あったとします。その時、「ああ、私は『これからもずっと』起き上がれないんだ」「『絶対』にうつ病は治らない」と思い込んでいませんか?
このように、たった1〜2回の良くない出来事を、まるで永遠に続く絶対的な法則のように捉えてしまうことを、心理学では「一般化のしすぎ」と呼びます。
「いつも」「絶対」がうつ病の絶望感を深める
「一般化のしすぎ」に囚われていると、頭の中で「いつも」「絶対に」「誰からも」という極端な言葉が繰り返されます。
たとえば、家族に辛さを理解してもらえなかった出来事が1度あるだけで、「『誰も』私のうつ病を分かってくれない」と世界中から見放されたような孤独感に襲われます。
また、治療の過程で少し調子が後退しただけで、「『これまで』の治療は『すべて』無駄だった」と結論づけてしまいます。この認知の歪みは、うつ病治療において最も大切な「回復への希望」を根こそぎ奪い取ってしまう非常に危険なものです。
症状の波を「永遠の悪化」と錯覚してしまう恐ろしさ
うつ病の回復は、右肩上がりに良くなるものではなく、必ず「症状の波」を伴いながら一進一退を繰り返します。
しかし、「一般化のしすぎ」のクセがあると、少し波が下がった(調子が落ちた)だけで、「うつ病が再発した」「もう一生治らない」と過剰に悲観してしまいます。絶望感から通院や服薬をやめてしまったり、回復への意欲を失ってしまったりすることは、うつ病から抜け出すのを著しく阻害してしまいます。
「事実」と「悲観的な解釈」を切り離す心理学的アプローチ
「もう治らない」という絶望から抜け出す第一歩は、「今日は調子が悪かった(事実)」ことと、「一生治らない(解釈)」を丁寧に切り離すことです。
豊田治療院では、専門的な心理学の知見に基づく対話を通じ、患者様が発する「いつも」「絶対」という言葉の奥にある不安に寄り添います。
そして、「本当にすべてが無駄だったのか?」「調子が良かった日もあったのではないか?」と、極端に偏ってしまった視点をフラットな状態へと優しく戻していくお手伝いをします。
鍼灸で自律神経を整え、回復の「波」を穏やかにする
頭で「波があるのは当たり前」と分かっていても、実際に体が動かない日は絶望してしまうものです。
そこで当院では、その日の自律神経の状態に合わせた最適な鍼灸施術を行い、身体の底からエネルギーを補います。身体が整うことで、「あ、今日は少し体が軽い」という『調子が良い日の感覚』を体に記憶させていくのです。
この小さな身体の成功体験の積み重ねが、「また調子が悪くなっても、きっと良くなる」という希望の光へと変わっていきます。
「もう治らない」と絶望する前に、心理学と鍼灸の専門家である当院にサポートさせてください。
・【症例】うつ病(適応障害)により8年間ひきこもっていた方の鍼灸施術と改善のプロセス
・【症例】大人の発達障害(ADHD・うつ病)の鍼灸施術と改善のプロセス
・【症例】自分の存在価値が分からなくなって抑うつになった方の鍼灸施術と改善のプロセス
うつ病になりやすい考え方とは?
心理学で読み解く11の「思考のクセ」
悪いことばかり考える…うつ病の絶望を深める「心のフィルター」
「迷惑だと思われている」うつ病で人の目が怖い「心の読みすぎ」
復職しても再発する?うつ病の不安と絶望を生む「先読みの誤り」
努力を無価値と感じる…うつ病を長引かせる「拡大解釈と過小評価」
不安だから失敗する?うつ病の苦しみを増幅する「感情的決めつけ」
「すべて私のせいだ」うつ病で過剰に自分を責める「自己関連付け」
【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
アクセス
JR福間駅から徒歩15分 駐車場:有り 2台