不安が止まらない「先読みの誤り」とは?
「もし復職しても、絶対にまたうつ病が再発してしまう」「私の未来にはもう良いことなんて起きない」と、先のことを考えて絶望的な気持ちになることはありませんか。
心理学では、このような考え方のクセを「先読みの誤り」と呼びます。
悪い未来を「決定」のように信じ込んでしまう心理
まだ起きていない未来に対して、確固たる証拠もないのに「絶対に失敗する」「最悪の結果になる」と決めつけてしまう状態です。
回復期に入って復職などを意識し始めた方から、この不安の声をよく伺います。これは、過去の辛い経験から「もう二度と傷つきたくない」という心の防衛本能が働いている証拠でもあります。
しかし、悪い予測を「事実」のように信じ込んでしまうと、そこから動けなくなり、回復へのプレッシャーをさらに強めてしまいます。
【心理学のヒント】「未来の不安」から「今」へ意識を戻す
この未来への恐怖を和らげるために、心理療法では、思考と距離を置くアプローチを行います。
ステップ①:不安な思考と「事実」を切り離す
「絶対に再発する」という考えが頭に浮かんだ時、それを確定した未来として信じ込むのではなく、「あ、今私は『再発するかも』という不安な考えを抱いているな」と、一歩引いて観察してみましょう。
頭の中の不安と、現実の事実を切り離すこのテクニックを、心理学では「脱フュージョン」と呼びます。
ステップ②:「今この瞬間」に意識を戻す
未来の不安に押しつぶされそうになった時は、まだ起きていない「先のこと」から、「今」に意識を戻すことが大切です。これをマインドフルネスと呼びます。
ステップ③:今日できた「小さな事実」に目を向ける
「再発するかもしれない」という予測は一旦脇に置き、「今日はしっかり眠れた」「今日は本を5分読めた」など、今日できた小さな「事実」に目を向けてみましょう。
「絶対こうなる」と先のことを断定するのではなく、「未来はどうなるかわからないから、まずは今日できることをしよう」と考える練習を重ねることが、過度な不安を和らげる確実な一歩になります。
※うつ病の治療や服薬は自己判断せず、必ず主治医にご相談ください。当院は医療機関と並行して心身の回復をサポートします。
当院から
考え方を少し見直すだけでも、心は軽くなります。
おひとりでは難しいと感じた場合は、当院のうつ病のページなども参考にしてみてください。
当院の施術例
うつ病につながりやすい考え方のクセ(認知の歪み)が影響しているケースや、その他のうつ病の施術例も併せてご参考になさってください。
常に最悪を考えてしまう不安(全般性不安障害)と更年期不調
50代 女性 鞍手郡
仕事や家族へのマイナス思考が止まらず、一日中続く極度の緊張と不眠。「またうつで入院するかもしれない」と限界を迎えてご来院されました。
薬に頼りたくない不眠と胃痛。完璧主義による自律神経失調症
50代 女性 宗像市
「妻・嫁だから」と完璧を求めて自分を責め、心身が限界に。薬に頼りたくない深刻な不眠や胃痛、自律神経の乱れでご来院されました。
朝の吐き気と強い不安。「自分の価値が分からない」うつ症状
60代 女性 福津市
病院で異常なし。「自分には何もない」という自己喪失感から、朝の激しい吐き気や震え、強い不安感に悩まれてのご相談です。
8年のひきこもり。「働けない自分」を責めた適応障害
40代 男性 福津市
適応障害から8年のひきこもりに。「親に申し訳ない」と毎日自分を責め続け、将来への強い不安で心身ともに限界の状態でご来院されました。
【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
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JR福間駅から徒歩15分 駐車場:有り 2台