他人の目を気にしすぎる「心の読みすぎ」とは?
「あの人が挨拶してくれなかったのは、私のことが嫌いだからだ」「きっと職場のみんなに迷惑だと思われている」など、相手の気持ちが気になって怖くなることはありませんか。
心理学では、このような考え方のクセを「心の読みすぎ(読心術)」と呼びます。
これは、うつ病などの影響で心が敏感になっている時によく見られる、認知の歪み(偏った考え方)の一つです。
証拠がないのに「嫌われている」と結論づけてしまう心理
この状態に陥ると、確かな証拠がないにもかかわらず、相手のちょっとした表情や態度の変化から「自分は悪く思われている」とネガティブな結論に飛びついてしまいます。
しかし、実際には「相手の心」は誰にも読めません。挨拶がなかったのは「ただ寝不足でぼーっとしていたから」かもしれませんし、不機嫌そうだったのは「体調が悪かっただけ」かもしれません。
そうした他の可能性が見えなくなってしまい、人間関係のストレスを一人で過剰に抱え込んでしまうのです。
【心理学のヒント】「事実」と「自分の想像」を切り離す
この苦しさから抜け出すために、心理療法では、頭に浮かんだ不安を客観的に見直すアプローチを行います。
ステップ①:「事実」と「想像」を区別する
相手の反応が気になって不安になった時は、「相手が私を嫌っているというのは事実だろうか? それとも、自分の不安が作り出した想像だろうか?」と、少しだけ立ち止まって考えてみてください
ステップ②:別の可能性を探す
「返信が遅い=私のことが嫌いだからだ」と決めつける前に、「返信が遅い=今は仕事が忙しいだけかもしれない」「単にスマホを見ていないだけかもしれない」と、別の理由をいくつか考えてみます。これを心理学(認知行動療法)では「代替思考(だいたいしこう)」と呼びます。
人の心は読めないからこそ、ネガティブな想像ばかりを信じ込む必要はありません。
不安になった時、「もしかしたら、私が心を読みすぎているだけかもしれないな」と気づき、別の可能性を考える練習(代替思考)を少しずつ重ねることで、対人関係の過剰な恐怖感は確実に和らいでいきます。
※うつ病の治療や服薬については自己判断せず、必ず主治医にご相談ください。当院のケアは医療機関での治療と並行して心身の回復をサポートするものです。
当院から
考え方を少し見直すだけでも、心は軽くなります。
おひとりでは難しいと感じた場合は、当院のうつ病のページなども参考にしてみてください。
当院の施術例
うつ病につながりやすい考え方のクセ(認知の歪み)が影響しているケースや、その他のうつ病の施術例も併せてご参考になさってください。
常に最悪を考えてしまう不安(全般性不安障害)と更年期不調
50代 女性 鞍手郡
仕事や家族へのマイナス思考が止まらず、一日中続く極度の緊張と不眠。「またうつで入院するかもしれない」と限界を迎えてご来院されました。
薬に頼りたくない不眠と胃痛。完璧主義による自律神経失調症
50代 女性 宗像市
「妻・嫁だから」と完璧を求めて自分を責め、心身が限界に。薬に頼りたくない深刻な不眠や胃痛、自律神経の乱れでご来院されました。
朝の吐き気と強い不安。「自分の価値が分からない」うつ症状
60代 女性 福津市
病院で異常なし。「自分には何もない」という自己喪失感から、朝の激しい吐き気や震え、強い不安感に悩まれてのご相談です。
8年のひきこもり。「働けない自分」を責めた適応障害
40代 男性 福津市
適応障害から8年のひきこもりに。「親に申し訳ない」と毎日自分を責め続け、将来への強い不安で心身ともに限界の状態でご来院されました。
【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
アクセス
JR福間駅から徒歩15分 駐車場:有り 2台