「うつ病で休職中だけど、せめて家のことくらいは完璧に『すべき』だ」 「みんなに迷惑をかけているのだから、1日でも早く復帰『しなければならない』」
うつ病で心身が限界を迎えて療養している最中にも関わらず、このような厳しいルールを自分に課して、休むことを許せずに苦しんでいませんか?
心理学では、このように「〜すべきである」「〜しなければならない」という強い基準で自分や他人を縛り付けてしまうことを「すべき思考」と呼びます。真面目で責任感の強い人がうつ病を発症し、さらに回復を遅らせてしまう最大の原因とも言える考え方のクセです。
「休むことへの強烈な罪悪感」を生み出すルール
うつ病になる方は、元々「人に迷惑をかけてはいけない」「与えられた役割は全うすべきだ」という、非常に高く立派な道徳観や責任感を持っています。それ自体は素晴らしい長所です。
しかし、うつ病によって脳と体のエネルギーが完全に枯渇している状態でも、この「すべき」という厳格なルールを手放せないことが悲劇を生みます。
本来なら徹底的に休養しなければならない時期に、「寝てばかりいてはダメだ」「早く治すべきだ」と自分にムチを打ち続けるため、心も体も常に「ルール違反をしている罪悪感」に苛まれ、全く休まる暇がないのです。
「できない自分」を責め立てる終わりのない裁判
この思考のクセが恐ろしいのは、自分が設定した「すべき」という高いハードルを越えられなかった時、自分自身に容赦なく「罰(強烈な自己否定)」を下してしまう点です。
「今日は1日横になってしまった。私は社会人として失格だ」「家族に家事をやらせてしまった。私はダメな人間だ」。 この終わりのない「脳内裁判」によって、ただでさえ少ないエネルギーがさらに削り取られ、うつ病のどん底から這い上がる気力すら奪われてしまいます。
また、この「すべき」は他人に向けられることもあり、「家族はもっと理解すべきだ」と周囲への強い怒りや絶望に変わり、人間関係を破壊してしまうこともあります。
「〜すべき」を「〜できたらいいな」に緩める心理療法
「そんなに頑張らなくていいよ」「もっと適当でいいんだよ」という周囲の言葉は、「すべき」思考が強い方には「無責任になれと言われている」ように聞こえ、反発やさらなる孤独感を生むだけです。
豊田治療院では、神戸大学大学院で心理学を修めた院長が、まずはあなたのその「ちゃんとしなければ」という切実な願いと責任感を、否定せずに深く受け止めます。その上で、心理療法の専門的な視点から、あなたを縛っている「すべき」というガチガチの鎖を一緒に見つめ直す作業を行います。
「絶対に今日は起きるべき」を、「今日は起きられたらいいな」「起きられなくても、今は休む時期だから大丈夫」という、少しだけ柔らかい言葉(リフレーミング)に置き換えていくことで、自分を責める刃を優しく下ろすサポートをいたします。
鍼灸で「休むことを許さない身体の緊張」を強制解除する
「すべき」思考に囚われている時、身体は常に「戦闘態勢(交感神経の過緊張)」にあります。頭では「休みたい」と思っていても、無意識に奥歯を噛み締め、肩は上がり、呼吸は浅くなっています。この状態では、いくらベッドで横になっていても、脳は休止モードに入れません。
当院の自律神経専門の鍼灸では、この「休むことを許さない身体の過度な緊張」を、鍼とお灸の物理的な刺激で強制的に解除していきます。
副交感神経が優位になり、筋肉の強ばりがフッと解けると、不思議と「あ、今は何もしなくていいんだ」「このまま休んでも大丈夫なんだ」という深い安心感が身体の底から湧き上がってきます。 身体が先に「お休みモード」を許可することで、頑なだった心も自然と休むことを受け入れられるようになるのです。
「休みたいのに休めない」「自分を責めるのをやめられない」と苦しい時は、心と体に「休む許可」を出す当院にご相談ください。
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
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