パニック発作を一度でも経験すると、「もしまたあんな発作が起きたらどうしよう」という不安が頭から離れなくなります。
そして次第に、電車やバス、映画館、美容室、あるいは渋滞中の車内など、「すぐに逃げ出せない場所」や「助けを求められない状況」を極端に避けるようになります。 これは単なる怖がりではなく、「広場恐怖」と呼ばれるパニック障害特有の症状です。
「周りの人に迷惑をかけてしまうかもしれない」「恥ずかしい思いをするかもしれない」という責任感の強い方ほど、外出を制限してしまい、日常生活や仕事に大きな支障をきたしてしまいます。
心理学的なアプローチ:少しずつ「安全」を学習する
広場恐怖を乗り越えるための心理学的なアプローチとして、「曝露療法(ばくろりょうほう)」というものがあります。
これは、自分が不安を感じる場所に、無理のない範囲で少しずつ身を置き、「不安を感じたけれど、恐れていた発作は起きなかった(あるいは、起きても大丈夫だった)」という安全な経験を脳に再学習させていく方法です。
例えば、まずは各駅停車の電車に1駅だけ乗ってみる。次は急行に乗ってみる、といった具合にスモールステップを踏んでいきます。
曝露療法の前に必要な「心と身体の土台づくり」
しかし、自律神経が乱れきって疲労困憊している状態で、無理に苦手な場所に挑戦するのは逆効果です。恐怖心が勝ってしまい、かえってトラウマを強めてしまう危険性があります。
まずは、挑戦に耐えうるだけの「心と身体の土台」を作ることが先決です。
当院では、東洋医学の観点から自律神経の乱れを整え、交感神経の異常な興奮を鎮める鍼灸施術を行います。身体の余計な緊張が抜け、「リラックスしても安全なんだ」という状態を作ってから、少しずつ苦手な状況を克服していくためのサポートをいたします。
「治る力」は必ずあなたの中にあります。焦らず、一緒に一歩ずつ進んでいきましょう。
当院の施術例
毎日続くパニック発作。「何もできない自分」を責め続けた日々
30代 女性 嘉麻市
産後からのパニック発作で外出も困難に。「子供に我慢させたくない、普通の生活に戻りたい」とご相談に来られました。
「嫌われたくない」という強い不安と過呼吸(社交不安障害)
30代 男性 宗像市
昇進を機にプレッシャーが強まり、会社でも過呼吸が頻発。常に不安にとらわれ仕事に集中できない状態でご来院されました。
パニック障害に関するコラム
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【このページの作成者】

豊田英一(とよだえいいち)
【国家資格】
・はり師
・きゅう師
・あんまマッサージ指圧師
【学歴】
・神戸大学大学院修士課程修了(心理学専攻)
【認定資格・終了】
・介護予防指導士
・医療リンパドレナージセラピスト
・感覚統合入門講習会応用コース修了
【所属団体】
公益社団法人 全日本鍼灸マッサージ師会
公益社団法人 福岡県鍼灸マッサージ師会
アクセス
JR福間駅から徒歩15分 駐車場:有り 2台