【よくみられるケース】
◆指示を正しく理解せずに、思い込みで進めてしまう
◆一度に複数の指示を出した場合、いくつか忘れてしまっている
◆指示された方法ではなく、自分で良いと思った方法でやってしまう
【解説】指示に従うことより、自分のやり方を優先
ADHDの特性がある人の中には、指示されたことを忠実にやるよりも、自分なりに創意工夫して、もっとよい方法を考え出す方が高く評価されると考える人がいます。
例えば、初めて取り組む仕事では、ふつう慣れるまで教わった方法で忠実に行います。
しかし、仕事の全体像も把握できていないはじめのうちから、自己流で見当違いな工夫をしてしまい、上司から注意されるといった事態が起こりえます。
一方、自閉スペクトラム症の特性がある人では、手順が明確に細かく伝えられていないと、仕事が途中で止まってしまいます。
具体的に手順を張り出すなどの工夫が必要です。
【周囲のサポート①】
◆指示に従ってやった後、上司に報告してもらう
最初のうちは指示通りにやることを約束させます。
本人が自己流の方法をやろうとした場合、「仕事に慣れてきたら、もっと自分に合ったやり方を採用してもよい」と伝えつつ、やり方を変える場合は前もって上司に相談しなければならないことを伝えておきます。
【周囲のサポート②】
◆指示は一度にひとつ、そのつど出す
発達障害のある人の中には、短期記憶の弱さがある人がいます。
一度に複数の指示を出すと、最初のほうに聞いた指示を忘れてしまったり、仕事をしているうちに最後の指示が思い出せなくなったりして、指示通りの仕事ができなくなることがあるため、指示は一度にひとつだけにします。
例
指示と確認をこまめに行うことで、失敗を防ぎやすくする
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